フィリップス・ジャパンは11月2日、電動歯ブラシ製品の新モデルを発表しました。同社の電動歯ブラシといえば、1996年に日本発売を果たした音波式電動歯ブラシ「ソニッケアー」シリーズが知られていますが、今回新しく、乾電池駆動するコンパクトな電動歯ブラシ「Philips One」が新ブランドとして登場しました。
さまざまなターゲットやニーズに合わせ、「Philips One」のほか、「ソニッケアー」シリーズからX型水流で歯間の汚れを落とす「ソニッケアーパワーフロッサー3000」(据え置きモデル、コードレスモデルの2種類)、ベーシックモデル「ソニッケアー3100」シリーズも同時に発表されています。
手磨きからワンランクアップできる電動歯ブラシ入門機
Philips Oneは、約27gと軽量で持ち運びやすい、フィリップス初の乾電池駆動を実現した電動歯ブラシです。フィリップスの電動歯ブラシのなかではエントリーモデルとなり、「簡単に手に取ってもらえ、価値を感じてもらえる」(フィリップス・ジャパン代表取締役社長の堤浩幸氏)ことを目指しました。
スリムな収納ケースに入る、細い本体デザインも特徴です。コアターゲットはZ世代、ミレニアル世代前半で、手磨きから電動歯ブラシに移行しやすい製品という位置付け。カラーはサンゴ、マンゴー、ミント、ミッドナイトブルーという鮮やかな4色から選べます。
コンセプトは「ワンランク上のブラッシングへ」。手で磨くブラッシングをサポートする製品で、毎分約13,000ストロークのマイクロ振動が効率よく歯を磨いていきます。毛先は歯と歯茎の形にフィットするよう、角ばった形のソフトなブラシを採用。優しく磨けるため、電動ブラシ初心者にも適するといいます。
毎分約13,000というストローク数は、一般的なソニッケアー製品(約31,000ストローク/1分間)と比べると半分以下。しかし手磨きの(約120~240回/1分間)と比べると圧倒的に多いため、手磨きよりていねいに汚れを除去できます。
磨き方もソニッケアーとは異なります。ソニッケアーはブラシを「当てて動かす」磨き方ですが、Philips Oneは本体を「小刻みに動かす」使い方で、手磨きユーザーになじみやすい使い方。ソニッケアーと手磨きの中間のような磨き方が推奨されています。
持ち方も通常の歯ブラシと同じように、ペンを握るような「ペングリップ式」がおすすめとのこと。奥歯を磨くときは、指で頬を引っ張ってブラシを奥歯まで届かせるようにすることが大事。また、下の前歯の裏を磨くときは、上から縦にブラシを差し込むと歯の裏側にフィットしやすいとのことでした。
また、30秒ごとに時間の区切りをビープ音で知らせる「カドぺーサー機能」は、均等なブラッシングをサポート。そして2分間で自動的に停止する「スマートタイマー機能」により、しっかり2分間磨けると同時に、磨きすぎも防止します。
手磨きと電動の“いいとこどり”を目指したようなPhilips One。フィリップス・ジャパン パーソナルヘルス事業部の佐々木栄美氏は「電動歯ブラシが気になるけれど躊躇していた、そんなユーザーはぜひ使ってほしい」と紹介しました。
ブラシは本体に装着されているものが1つあるほか、2本組で別売もされます。別売のブラシを買えば、ハンドルとブラシの色を変えてより個性的なカラーリングにすることも可能。ブラシはソニッケアーとの互換性はなく、Philips One専用に開発されたものとなります。
電源は単4形アルカリ乾電池×1(充電式もOK)で、バッテリー駆動時間は約3カ月間(2分間のブラッシングを1日2回の想定)。持ち運び用のトラベルケースも付属します。
本体のサイズはH202×W165×D21mm、重さは約27g。ハンドル本体とブラシヘッド、トラベルケース、単4形アルカリ乾電池×1が付属します。発売日は11月19日、価格はオープン。店頭予想価格は3,400円前後の見込みです。