P&Gジャパン合同会社のオーラルケアブランド「Oral-B by Braun」(以下、ブラウン)から、電動歯ブラシの新製品として「オーラル B iO7」(以下、iO7)と「オーラル B iO6」(以下、iO6)が発表されました。
iOシリーズはブラウンの電動歯ブラシ「オーラル B」で最上位のシリーズとなり、「オーラル B iO8」と「オーラル B iO9」が発売済みです。今回のiO7とiO6は、機能を絞ることで価格を抑えたモデルとなります。両製品とも本体サイズは幅30×奥行30×高さ183mm、重さは132gです。
ブラウン史上最高の歯垢除去能力はそのまま、価格を抑えたiO7とiO6
オーラル Bの電動歯ブラシで特徴的なのは、独自の丸形回転ブラシです。そして最上位のiOシリーズは、オーラル Bのなかで唯一、駆動モーターにリニアモーターを採用。リニアモーターの力を毛先まで伝えることで、毛の先まで一本一本を振動させる「遠心マイクロモーション」に対応し、この振動でしっかり歯垢をこそげとります。このため、従来のオーラル Bよりも高い歯垢除去性能です。
新しいiO7とiO6も、歯垢除去に重要な丸形回転ブラシ、遠心マイクロモーションはしっかり装備。発売済みのフラッグシップモデル(iO9)と同程度の歯垢除去能力を備えています。ただし、iO9はフラッグシップモデルだけに実勢価格は36,000円前後と高価。そこで新モデルは、付属品や機能を絞ることで価格を抑えています(iO7は29,800円前後、iO6は24,800円前後)。
従来モデルとiO7・iO6のおもな違いは運転モード。iO7・iO6には「標準クリーンモード」「やわらかクリーンモード」「歯ぐきケアモード」「ホワイトニングモード」「しっかりクリーンモード」という5つのモードがあります。既存モデルの「超やわらかクリーンモード」や、iO9のみ持っている「舌クリーンモード」は搭載していません。
また、液晶ディスプレイは従来のカラー液晶からモノクロ液晶に変わっています。このほか、従来モデルには2本付属していた「アルティメイトクリーン」ブラシが1本となり、代わりに「ジェントルケア」ブラシが1本付属。iO9・iO8に付属するブラシホルダーも、iO7・iO6には付属しません。
iO7とiO6とでは、本体カラーリング以外では付属品が異なります。大きな違いは充電器。iO7はほかのiOシリーズと同じマグネット式充電スタンドが付属しますが、iO6は充電台の棒状パーツに本体を差し込むタイプの充電器です(従来のオーラル Bシリーズと同じタイプ)。また、iO7のみカバー付きのブラシホルダーが付属します。
価格は下がってもiOシリーズの良さはしっかり継承
従来製品との違いで分かるように、iO7・iO6はいずれも「歯垢除去」にかかわる基本性能はフラッグシップモデルと変わりません。
便利な機能も継続搭載しています。たとえば、多くの多機能電動歯ブラシには、ブラシを歯に強く押しつけすぎると警告する「押しつけ防止機能」がありますが、iOシリーズは強すぎるときに本体のランプが赤く光るだけでなく、弱すぎる場合にも白い光で知らせてくれます。
製品発表会でのデモンストレーションでは、クレヨン汚れを付着させた水晶を歯に見立て、手磨きとiOシリーズ磨きの違いを確認。手磨きでは狭い隙間を磨くのに歯ブラシの角度を変える必要がありますが、iOはブラシが球を包み込むように磨くので、押しつけるだけで端まで磨けています。
このほか、普及価格を目指した製品ながらスマホ(アプリ)連携機能も搭載。磨いている部分をリアルタイムに検知する人工知能ブラッシング認知機能が便利です。歯を6つのエリアに分割し、そのエリアをブラッシングした時間をチェックすることで「右奥ばかり長く磨いている」といった磨きの偏りをなくせます。
ブラウンのiOシリーズは昨年2020年10月に発売されましたが、電動歯ブラシとしてはかなりの高価格帯にもかかわらず売り上げは好調とのこと。現在はオーラルBで一番売れているシリーズになっているそうです。今回の発表会ではiO7とiO6の2モデルが発表されましたが、いずれもiOシリーズの核となる機能はきちんと継承しつつ、iO6では1万円以上価格が抑えられています(iO9と比べて)。iOシリーズは気になっていたけれど、価格で諦めていたユーザーにとってiO7とiO6は注目の新モデルです。