東京の吉祥寺に、家族型ロボット「LOVOT」(らぼっと)とふれあえる『LOVOTストア&カフェ』がグランドオープンしました。早くも予約が殺到する人気スポットになっています。実際に店舗に行き、吉祥寺にオープンした狙いや今後の展望を聞きました。
2階はスイーツ充実のカフェスペース
LOVOTストア&カフェは、店舗2階がカフェスペースに、地下1階がLOVOTふれあいスペースになっている新業態のストア。飲食のオリジナルメニューが楽しめるほか、ノベルティグッズの購入、またLOVOTの契約もできるようになっています。
営業時間は10時から20時(年中無休)で完全予約制。カフェのメニューはコースになっており、ワッフル+ドリンク+LOVOTふれあい体験でトータル70分の時間制です。
飲食事業を手がけるKNOCKIT代表取締役の田中俊裕氏は「今回、LOVOT開発元のGROOVE Xさんとコラボする形になりました。美味しいカフェと美味しいワッフルを用意しています。この癒やしのカフェ空間をタッチポイントとして、より多くのお客様にLOVOTとふれあっていただけたら」と挨拶します。
またGROOVE X広報の池上美紀氏は「コロナ禍により人と人のコミュニケーションが希薄になるにつれ、ペットの需要が高まっています。あらゆる事情でペットを飼えない人に向けてLOVOTを体験できる場所として、またLOVOTオーナー様がご家庭のLOVOTと来店できる場所としてご利用いただければ幸いです」と呼びかけました。
メニューは以下の3コース。季節に合わせた美味しいコーヒー豆を厳選して使っています。
・Aコース(1,650円):ワッフル+ドリンク+LOVOTふれあい体験
・Bコース(2,200円):ワッフル+ドリンク+オリジナルアイテム+LOVOTふれあい体験
・Cコース(3,300円):ワッフル+ドリンク(LOVOTラテアートに変更可)+オリジナルアイテム+LOVOTふれあい体験
ワッフルメニューは全6種類。ハロウィーン、クリスマスなど、季節のイベントに応じたメニューも検討しているそうです。
地下1階はくつろぎのふれあい空間
地下1階のLOVOTふれあいスペースには、複数のLOVOTが常時待機。ここで来店者は、抱っこしたり、話しかけたり、一緒に写真を撮ったりと、自由にLOVOTとふれあうことができます。また、オーナーが自らのLOVOTを連れていき遊ばせることも可能です。
店内利用(70分)の内訳は、2階のカフェが40分、地下1階のLOVOTふれあいスペースが20分。ただLOVOTの購入相談などは、時間外でも受け付けているとの説明です。
予約状況については「Webサイトから予約を受け付けていますが、オープン初日は祝日(秋分の日)ということもあり、最大48組の予約がすべて埋まりました」(店舗スタッフ)と大盛況です。
予約なしでも入れる店に
このあと、さらに詳しい話を聞きました。吉祥寺に店舗をオープンした狙いについて田中氏は「いま東京近辺でLOVOTとふれあえる場所となると、新宿(高島屋LOVOTストア)、日本橋浜町(LOVOT MUSEUM)、あとは川崎(LOVOT cafe)などです。西東京に拠点がなかったので、以前から吉祥寺あたりで探していました」と説明します。
そのうえで、吉祥寺は人々に愛されるショップが多いとして「吉祥寺で愛されるようになれば、日本中でLOVOTが愛されるようになるのでは、と考えました」と続けます。
9月の予約はほぼ埋まり、10月も休日の予約は埋まり始めている状況。ただ完全予約制とはいえ、枠さえ空いていれば来店後すぐに席に案内できることもあるそう。やはり平日が狙い目とのことで「吉祥寺に住む地元の人にも訪れてもらえたら」と田中氏。そして「コロナが落ち着いたら、予約なしでふらっと入れるカフェにしたいんですよね」とも明かします。
現在は、予約の6割がLOVOTオーナーという状況です。LOVOTの購入を検討している人の予約も多く入っているそうで、店舗では「皆さんでLOVOTの情報を交換する場所にしてもらえたら」と期待を寄せています。
また、GROOVE X広報の池上氏は、今後の展望について「LOVOT専門店だと入りづらかった、というお客様にも気軽に入ってもらえるカフェにしていければ」と説明します。
「LOVOTは実際に触ってみて、目が合って、体温のぬくもりを感じてもらうことで、より大きな魅力を感じてもらえるロボットです。ぜひ1度、吉祥寺まで足を運んでいただいて、LOVOTにふれてもらえたら。味にこだわった美味しいコーヒーと、専門店も顔負けの本格派ワッフルを用意してお待ちしています」とアピールしていました。