パナソニックは7月16日、髪や頭皮をケアするビューティー製品を発表しました。大人気の高機能ヘアドライヤー新モデル「ナノケア EH-NA0G」、頭皮をケアする「頭皮エステ EH-HE0G」、そしてブラシ付きドライヤーながらナノイー機能を搭載した「くるくるドライヤー ナノケア EH-KN0G」の3モデルです。いずれも9月1日発売予定で、価格はオープン。推定市場価格は、ナノケア EH-NA0Gが36,000円前後、頭皮エステ EH-HE0Gが22,000円前後、くるくるドライヤー ナノケア EH-KN0Gは32,000円前後になります。
人気のドライヤーは乾燥速度が20%向上、ヘアカラーの退色も抑える
パナソニックのヘアケア製品といえば、ヘアドライヤー「ナノケア」シリーズが人気。ナノケアで最大の特徴といえるのが、ドライヤーで髪を乾かすだけでなく髪ケア効果もあることです。パナソニック独自の水を微超粒子化した「ナノイー」によって髪の保湿量をアップし、さらにミネラルマイナスイオンでキューティクルを引き締めるといいます。今回の新モデル「EH-NA0G」は、このミネラルマイナスイオン発生量が2倍に増加。加えて送風機構を改良することで、髪の乾燥スピードが従来モデルと比べて約20%アップしました。
これまでのナノケアは「ナノイー」発生デバイスと「ミネラルマイナスイオン」発生デバイスが個別でした。新モデルのEH-NA0Gは電極を1本に集約し、放電部に高い電圧をかけることによって、ミネラルマイナスイオンの発生量が前モデルの約2倍に増えています。具体的には、白髪染めした髪の退色抑制効果と、UVダメージの抑制効果がアップするそうです。
送風機構の改善も新モデルの注目ポイントです。前モデルまで、ドライヤーに取り込んだ空気はトルネード状に渦を描き、この渦が送風口付近まで続いていました。このため、風がドライヤー内部のさまざまなパーツにぶつかり、威力が弱まってしまいます。
新モデルのEH-NA0Gでは、取り込んだ空気の渦をすぐにストレートへと整流。風量は従来の1.3立方メートル/分から1.5立方メートル/分にまで向上しています。風量が増えることで、髪の毛を乾燥する速度は20%ほどアップしました。
引き上げて、もみ洗う、プロの手技を搭載した「頭皮エステ」
指のようなブラシがグニグニと動き、髪を洗うときにヘッドスパのような頭皮ケアができるのが「頭皮エステ」シリーズです。
EH-HE0Gは2種類のアタッチメントを装備。新しい「ストレッチブラシ」は、縦2列にブラシが並んだ形が特徴的です。このブラシが左右に大きくスライドすることで、頭皮をストレッチさせます。しかも、左右に動く範囲は従来製品の約1.5倍も広いそうで、とくに側頭部を引き上げるような動きに向いています。
以前からの4本型ブラシ「密着もみ出しブラシ」も進化。4本のブラシ部が独立した動きで回転するようになり、頭皮をつかみ洗う動きがより気持ちよくなりました。
パナソニックによると、頭皮エステでケアすることで、手洗いよりもしっかりと頭皮の汚れを落とせるとのこと。髪のボリュームダウンの原因となる毛穴汚れを除去することで、髪のハリやコシもアップするとしています。
高浸透ナノイーで髪のうるおいがアップする、くるくるドライヤー
くるくるドライヤー ナノケアシリーズの新モデル「EH-KN0G」は、ナノイーの水分発生量が従来製品の18倍という「高浸透ナノイー」に進化しました。これにより、水分が髪の内側まで浸透しやすくなり、髪のうるおいは従来製品の約1.9倍にもなるといいます。
今後は男性ニーズにも応えるブランドに
今回の新製品発表会では、ナノケアやくるくるドライヤーのデモンストレーションを新色「ディープネイビー」で行ったのが印象的でした。パナソニックの美容製品ブランド「パナソニック ビューティー」といえば、数年前まではビビッドなピンクカラーを押し出すことが多かったのです。
パナソニックのコンシューマーマーケティングジャパン本部 商品センター マーケティングマネージャーの神本暁氏は、今回の新製品発表について「髪のケアに関して、とくにナノケアシリーズは男性からも高い支持を得ています」とコメント。さらに女性ターゲットに対しても「(今までは)女性にはかわいらしいピンクと押し付けるところがありました」とし、今後は性別や年代に関係なく多様なニーズに応えていきたいとしました。