塩野義製薬は6月3日、新型コロナウイルスIgG/IgM抗体検出キットを研究用試薬として発売したことを発表した。

同キットは、中国の南京諾唯賛医療科技(Nanjing Vazyme Medical Technology)が製品化したもので、微量採血器具を用いた臨床検査サービスを展開するマイクロブラッドサイエンス(MBS)が輸入元となっており、塩野義製薬とMBSの間で業務提携に関する契約を3月に締結し、実用化に向けて有用性の確認とともに、適応や使用方法の検討を目的に臨床データの収集を進めてきた結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断やPCR検査前のスクリーニング検査としての使用ではなく、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)既感染者数の把握を目的としたSARS-CoV-2/COVID-19の疫学調査や研究などに有用だという結論を得たことから、発売を決定したという。

なお、製造元であるVazymeでは中国の臨床試験データをもとにヒト血清、血漿、あるいは全血中の新型コロナウイルスに対するIgGおよびIgM抗体の検出を免疫クロマト法(金コロイド法)を用いて測定することで、10分ほどで検査結果を得ることができるほか、感度94%、特異度97%と高い性能を提供すると説明している。

  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)IgG/IgM抗体検出キット

    新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)IgG/IgM抗体検出キット (出所:塩野義製薬Webサイト)