グローバルのITサービスプロバイダやアナリスト、関連のメーカーといった団体が集うテクノロジー・カンファレンス「NetEvents Global IT Summit 'Cloud/Datacenter, AI, CyberSecurity, IoT, 5G & Mobile Technologies'」が日本時間の10月3日、4日にアメリカ カリフォルニア州サンノゼで開催された。

  • 米Apstra社、CEO マンソー・カラム(Mansour Karam)氏(左)

そして、業界アナリストやプレスが選出した各国のスタートアップ企業について、今年度革新的な活躍を行った企業について表彰される「イノベーションアワード2019」が、同イベント内で発表された。

今回は、IoT部門からDarktrace、Marlabs、SmartSens Technologyの3社、クラウド・データセンター部門からApstra、Luminance Technologies、Mellanoxの3社、セキュリティ部門からCylus、Darktrace、Guardicoreの3社が選出された。

このうち、イノベーションアワード2019を受賞したのは米Apstra社となった。Apstraは自社データセンターを所有している大規模企業向けのマルチベンダー自動化ソリューションを提供している。AOSと呼ばれる独自のOSでシスコやデルといったハードウェアやソフトウェアを組み合わせてネットワークを自動的に管理し、TCOの削減に寄与する。日本の導入事例としては、Yahooが自社データセンターに導入し、70%の運用コストの削減を実現している。

今回選出された他の企業は、まだ日本市場での導入事例が少ない企業だが、日本市場に興味を持っている企業が多く、今後の活躍が期待される。