デルとEMCジャパン(Dell EMC)は17日、「Dell Technologies Cloud」に対する数多くの機能強化と新しいオプションを発表した。

「VMware PKS on Dell EMC VxRail」の自動デプロイを実現するとともに、Kubernetesとコンテナの統合サポートの提供を開始した。

また、ハイブリッド クラウド環境を構築している企業にインフラストラクチャーオプションを提供する「Dell Technologies Cloud Validated Designs」をリリースした。企業は、ストレージとコンピュートを独立してスケールアップすることでワークロードに対する多様なニーズに応え、インフラストラクチャー集中型のアプリケーションを効率的にサポートすることが可能になるという。

「Dell Technologies Cloud Validated Designs」は、Dell EMCが提供するコンピュート、ストレージ、ネットワーキングを使った展開ガイダンスとともに事前テスト済みの インフラストラクチャーで構成され、「VMware Cloud Foundation」で検証済み。「Dell Technologies Cloud Validated Designs for Dell EMC PowerMax」、「Dell EMC Unityストレージ」、「Dell Technologies Cloud Validated Designs for Dell EMC PowerEdge MX servers」 で構成される。

さらに、フルマネージド サービス「Dell Technologies Cloud Data Center-as-a-Service」が米国ユーザー向けにリリースされた。今回、Dell EMCが「VMware Cloud on Dell EMC」にデータ保護機能を提供する優先パートナーとなったことで、ユーザー企業は「VMware Cloud on Dell EMC」を活用しながら、さらに主要なDell EMC データ保護ソリューションのサポートを受けられるという。

このほか、Dell Financial Servicesの「Flex on Demand」によって、利用した分の料金を支払うだけの従量課金制で「Dell Technologies Cloudプラットフォーム」を導入できる。融通性のある容量と利用状況に合わせて増減を調整できる支払オプションが含まれている。利用した容量分のみが課金対象となるので、デプロイしているすべての容量に料金を支払うことはなく、パブリック クラウドのような俊敏性をオンプレミスで体験することができるという。

また、「Dell Technologies Cloud」が、プライベート クラウドと主要なパブリッククラウドを網羅したハイブリッド クラウド環境で、一貫性のあるオペレーションを実現するということだ。

提供開始時期は、「Dell Technologies Cloudプラットフォーム」は「VMware PKS on Cloud Foundation on Dell EMC VxRail」とともに、9月から提供開始。

「Dell Technologies Cloud Validated Designs」は、すでに提供開始済み。

「Dell Technologies Cloud Data Center-as-a-Service」は、「VMware Cloud on Dell EMC」として米国で提供開始済み。「VMware Cloud on Dell EMC」向けの「Dell EMC Data Protection」もオプションとして提供。日本国内での提供に関しては計画中だとしている。