東京空港交通、東京シティ・エアターミナル(T-CAT)、日本交通、日の丸交通、三菱地所、JTB、ZMPの7社は22日、東京都事業である「自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」に基づき、2019年11月、MaaSを活用して空港リムジンバスと自動運転タクシーを連携させた都市交通インフラの実証実験を行うことを発表した。

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この取り組みは、成田空港/羽田空港と東京シティエアターミナルを結ぶ空港リムジンバスと自動運転タクシーを連携させることで、空港から都心部である丸の内エリアへのスムーズな移動を目指すもの。空港リムジンバスと自動運転タクシーが連携したサービスは、世界初の試みだという。

自動運転タクシーの走行区間は、東京シティエアターミナルと丸の内パークビルディングを結ぶ約3kmが予定され、日本交通と日の丸交通がタクシーサービスを提供。さらに、空港リムジンバスと自動運転タクシーを組み合わせたサービスの提供を通じて、JTBがMaaSという概念に適応した新たな旅行サービスの商品化に関する検証も行うという。

同計画では、モビリティの連携により、交通混雑解消や環境負荷の低減を目指すだけでなく、年々増加するインバウンド観光客の移動の効率化も期待できるほか、交通弱者のサポートや慢性的なドライバー不足への対応を企図しているという。自動運転および複数インフラ連携を用いた同計画により、街における先進的な都市交通インフラの導入可能性を検証し、国際都市・東京の更なる機能向上を目指すとしている。

実施時期は2019年11月、期間は2週間で、自動運転タクシー車両はミニバンタイプ(ZMP RoboCar MiniVan)が2台。2019年9月頃、ウェブサイトにより利用者を募集予定するということだ。