スマートフォンの持ちかたは、画面が縦長に見えるよう構える「垂直持ち」が基本です。一方、画面が横長になるよう構えると(水平持ち)、スマートフォン内蔵のセンサーが状態を検出し、画面が水平方向に45度自動回転します。この機能はAndroidかiPhoneかを問わず、スマートフォンでは半ば常識化されています。

しかし、この自動回転機能がストレスに感じることも少なくありません。ソファーに寝転びスマートフォンを使おうとしたとき、回転してほしくないタイミングで回転してしまった、そんな経験は誰しもあるはずです。そのために、Android OSには自動回転をオン/オフできるスイッチが提供されてきました。

Androidを水平方向に持ち替えると現れる回転ボタンは、その自動回転をアシストするために用意されたAndroid 9(Pie)の新機能です。自動回転を無効にしていても、スマートフォンを水平持ちしたときにナビゲーションバーに画面の回転ボタンが表示されるようになりました。

この回転ボタンは、いわば手動の回転ボタンです。画面の自動回転スイッチをオンにしているときは、従来どおりの自動回転になるため現れることはありませんが、スイッチをオフにしていると、スマートフォンの持ちかたを垂直/水平に切り替えたタイミングで現れます。回転ボタンをタップしないまま数秒間放置すると自動的に消えるため、ジャマになることはありません。

言い替えれば、自動回転されるはずの場面で自動回転せず回転ボタンを表示してユーザに確認するという機能ですが、単純なわりには便利な機能です。動画アプリや地図アプリ、WEBブラウザなど垂直/水平に持ち替えることが多いアプリでありがたみを実感できるはずですよ。

  • Androidを水平方向に持ち替えると回転ボタンが現れます?

    Android 9では、自動回転スイッチをオフにしているとナビゲーションバーに「回転ボタン」が現れます