伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は7日、同社の総合検証センターCTC Technical Solution Center内に「AI_LAB」を開設。企業や大学向けに、AI利用のための環境や人材育成のためのサービス提供を行うことで3年で30億円の売上を目指す。
同社のテクニカルソリューションセンター(TSC)は、マルチベンダー環境でのハードウェアやソフトウェアの機能検証や性能検証、PoC(Proof of Concept)などを行う総合検証施設で、サーバーエリアやストレージエリア、ルーターやスイッチのネットワークエリアなど各エリアに導入前の検証を行うために最新機材を揃えている。事前予約制の見学ツアーも申し込める施設で年間およそ2,000件の検証を実施している。
今回同社は、このTechnical Solution Center内にAIシステムを取り揃えた「AI_LAB」を開設したことを発表した。AIの教育から実データを想定した検証、既存システムとの連携を含めた検証と広く実践的なAIを行える場を提供することで、ビジネスに広がるAI導入のニーズや人材不足が指摘される国内でのAI人材の育成のニーズに応えていく。
公式サイトには、ペタフロップス(PFLOPS)での演算性能を持つNVIDIA DGX-1システムのクラスタ環境にPure StorageのAIRIやNetApp ONTAP AIなど、AIに特化したシステムが並ぶが、大学向けにはAI開発インフラを12月より無償で提供、教育コンテンツの制作などを有償オプションで提供する。