富士通は、Blue Lab、Personetics Technologies(以下、Personetics)は17日、マネーツリーの協力のもと、自律認知型レコメンデーションソリューション「Personetics Engage」の共同実証実験を開始したことを発表した。

「Personetics Engage」は、AIを活用して的確なフィナンシャルアドバイスを行うパーソナライズドバンキングサービスを提供するPersoneticsのソリューション。金融業界に特化したノウハウを活かした複合的なAI技術により、ユーザプロファイリング、金融行動パターン認識、レコメンデーション最適化、キャッシュフロー予測などを行う事で、個人金融資産変動・予兆の検知や、個人金融資産状況に関するパーソナライズされたアドバイスを利用者ごとに適時的確な内容で配信し、日常生活に密着したファイナンシャルアドバイスを提供している。

今回の実証実験では、Personetics Engageを活用し、国内金融機関が保有するデータおよびマネーツリーのサービスを活用することで得られた個人資産管理データをもとに、被験者の口座情報、入出金予定、入出金実績、クレジットカード明細に基づく、キャッシュフローをモニタリングし、被験者一人ひとりに適切なレコメンドを配信する。

10月17日から2019年2月28日まで、Blue Labと富士通の社員を中心とした協力者約300人が、利用者目線でPersonetics Engageを体験し、3社でレコメンデーションの精度と顧客満足度向上の効果を測定・検証する。

検証ポイントは、生成可能なアラートやアドバイスなどのインサイト数の測定、インサイトの内容と日本の金融機関サービスとの親和性や実現性の評価、被験者による利用意欲の評価、同ソリューションの導入および正式サービス提供に向けたデータ連携性評価、および運用方法の明確化など。

各社の役割分担は、BlueLabが実証実験データの提供、Personeticsが実証実験環境の提供、富士通が実証実験環境へのデータ投入。実証実験評価は3社で行う。