多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『スマホでホームページが見られなくなるってホントですか?』という質問に答えます。

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数年前からシステムアップデートされていない端末を利用しているのならば、その可能性はあります。世の中にあるすべてのホームページ(WEBページ)を閲覧できなくなるわけではありませんが、近々閲覧を拒否されることはあるかもしれません。そして、その回数が増えていくことは確実です。

WEBページを閲覧できなくなる理由は、WEBサイト側が旧式になったインターネット通信暗号化方式のサポートを終了するためです。サポートが終了された通信暗号化方式でWEBサイトに接続しようとすると拒否されるため、サイトを閲覧できなくなります。

TLS(Transport Layer Security)は、インターネット上の通信においてその内容を暗号化し、第三者によるデータの盗み見や改ざんを防ぐ技術です。2018年9月時点ではバージョン1.2(TLS 1.2)が最新で、それ以前のバージョンに比べ安全性が向上しています。TLS 1.2を必要とするWEBサイトに接続する場合、TLS 1.2に対応したWEBブラウザアプリが必要です。

TLS(Transport Layer Security)は、インターネット上の通信においてその内容を暗号化し、第三者によるデータの盗み見や改ざんを防ぐ技術です。2018年9月時点ではバージョン1.3(TLS 1.3)が最新で、それ以前のバージョンに比べ安全性が向上しています。新しいバージョンのTLSを必要とするWEBサイトに接続する場合、そのバージョンに対応したWEBブラウザアプリが必要です。

Android OSでは、バージョン5以降TLS 1.2を標準でサポートしていますが、バージョン4.0.4以前はTLS 1.2非対応です。システムアップデートが実施されないかぎりTLS 1.2に対応することはありませんから、サポート期間が終了したスマートフォンでは、TLS 1.2以降を必要とするWEBサイトの閲覧を残念ながら諦めるしかありません。

※記事初出では、TLSの最新バージョンを1.2としていましたが、2018年8月10日に公開されたバーション1.3が最新です。お詫びして訂正させていただきます。

  • TLS 1.2に対応した環境でなければ今後アクセスできなくなる、と告知を開始したWEBサイトが増えています