ジェーシービー(JCB)は9月3日、サインポストが開発する人工知能(AI)搭載レジ「Wonder Register(ワンダーレジ)」を用いた店舗支援の実証実験を同下旬からJCB高田馬場オフィス内で実施すると発表した。

昨今、業界全体での人手不足や人件費高騰が加速している中で、JCBではキャッシュレス化の促進のみならず、加盟店様の業務効率化支援についての検討を進めている。今回、決済機能の提供だけではなく、加盟店に選ばれるための新たな付加価値の創出を目指し、新しいテクノロジーを活用した店舗支援ソリューションの候補として、ワンダーレジを用いた実証実験を行う。

実験では、センサや電子タグを必要としない画像認識技術を用い、JCB高田馬場オフィス内の店舗で販売されている商品や弁当などの複数商品をAIが瞬時に認識し、購入金額の算出から、同社の社員によるQUICPayでの決済を行うことで、利便性や実用性を検証する。

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これにより、店舗でのレジ要員不足や待ち行列の解消、ユーザー利便性の向上を目指す。検証後は、業務効率化支援に関するソリューションを比較・検討した上で、JCB法人カード導入企業のオフィス内への設置提案や、生体認証決済など同社が研究を進める決済手段の無人レジへの搭載も検討している。