説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iCloudにメッセージを保管するメリットは?』という質問に答えます。

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iOS 11.4にアップデートすると、『メッセージ』アプリで受信した内容(メッセージ本文と写真など添付ファイル)をiCloudへ保管できるようになります。これまで受信したメッセージは内蔵ストレージ以外に保管できなかったため、内蔵ストレージの空きが不足した場合は削除するか外部へ転送するしかありませんでしたが、これからはiCloudストレージを利用できます。

iCloudへメッセージを保管するメリットは、第1にiPhoneの内蔵ストレージの空き容量確保、第2にMacなど同じApple IDでサインインしたデバイスとの情報共有です。友人・知人とのやり取りに『メッセージ』アプリを使うことが多い人にとって、大きな機能改善といえるでしょう。

iOS 11.4へアップデートすると、「iCloud」画面に「メッセージ」スイッチが追加されます。『設定』→「Apple ID項目」→「iCloud」の順に画面を開きスイッチをオン(白→緑)すると、『メッセージ』アプリに保管されているデータがiCloudへアップロードされ始めます。以降、同じApple IDでサインインしたMacやiPadとつねに同期した状態で利用できます。

ただし、保管するメッセージのサイズに応じてiCloudストレージを消費するため、容量(無償は5ギガバイト)を追加購入する必要が生じるかもしれません。MacやiPadからアクセスする場合、同じApple IDでサインインする以外に、iOSは11.4以降/macOSは10.13.5以降にアップデートし、2ファクタ認証(自分が許可したデバイスでなければサインインできないiCloudを利用するための認証手続き)を有効化しておく必要があります。

  • 「メッセージ」アプリの内容をiCloudストレージで保管できるようになりました