FSF(Free Software Foundation: フリーソフトウェア財団)は2018年5月28日(現地日時)、テキストエディターのGNU Emacs バージョン26.1をリリースした。メーリングリストの投稿によれば、制限された形式の並行処理を可能にするLispスレッドや、X Window System上で発生していたちらつきを抑えるため、ダブルバッファリングを導入した。

  • WSL上で動作するGNU Emacsバージョン26.1

    WSL上で動作するGNU Emacsバージョン26.1

その他にも動的なシンタックスチェックを実行するFlymakeの刷新や、リモートファイル編集機能を提供するTRAMP(Transparent Remote (file) Access, Multiple Protocol)によるGoogleドライブへの接続方法を変更している。また、新しいシングルラインの水平スクロールモード、利用可能な端末による24ビットカラーのサポートなども加わった。より詳細は変更情報はGitHub上のドキュメントを参照することをお薦めする。

阿久津良和(Cactus)