説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Safariに「共有リンク」が見当たりません!?』という質問に答えます。

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Safariの「共有リンク」とは、iOS 8で登場したRSSリーダー機能です。RSS(Rich Site Summary)はWEBサイトやブログの更新情報を配信するしくみのことで、その見出しや更新日時、内容の要約を登録先へ届けます。RSSリーダーと呼ばれるツールにお気に入りのWEBサイト(RSS対応のものに限定されます)を登録しておくと、自分からブックマークを開くなどのアクションを起こすことなく、そのWEBサイトの更新情報を自動的に知ることができます。

使いかたはかんたん、登録したいWEBページ(RSSを配信しているサイト)を開いているときに共有ボタンをタップし、現れた「共有リンクに追加」ボタンに続けて「共有リンクに追加」をタップするだけです。これで、Safariのブックマーク画面で「@」タブを開くと、登録したRSSの更新情報をチェックできるようになります。

その「共有リンク」はiOS 11で姿を消しました。もはやSafariで共有ボタンをタップしても「共有リンクに追加」ボタンが現れることはなく、「@」タブがあった位置には履歴タブ(時計ボタン)が配置されています。登場からわずか3年で消滅したことになりますから、復活する可能性は低そうです。

ところで、RSSリーダー自体、利用者が減少しているようです。2013年には「Googleリーダー」がサービス終了していますし、2006年スタートの「livedoor Reader」を引き継ぐ形で2014年にサービス開始した「Live Dwango Reader」も、2017年8月で終了されています。SNS経由でWEBサイトを訪れることが一般的となったいま、RSSリーダーとしての「共有リンク」もひとつの区切りを迎えたのかもしれません。

  • SafariのRSSリーダー機能「共有リンク」は廃止されました(画面はiOS 10のSafari)