インターネットサービス企業のNetcraftは2月13日(米国時間)、「February 2018 Web Server Survey|Netcraft」において、2018年2月のWebサーバ調査の結果を報告した。2月はMicrosoftがシェアを伸ばし、Nginxがシェアを減らした。Nginx減少の要因に、一部のサービスで他のサーバへ移行したことがあるという。

先月に全メトリックでシェアの増加を見せたNginxだが、今月はコンピュータの台数以外はシェアを落とした。Netcraftはこの主な原因として、1500万を超えるサイトがNginxからApacheに移行したことを挙げている。これらホストはこれまで主に中国のRaksmartのサービスを使っていたが、米国のData Foundryへ移行したとしており、その結果としてNginxからApacheへの移行が起こったと指摘している。

  • Webサーバマーケットシェア推移 1995年8月〜2018年2月 - 資料: Netcraft提供

    Webサーバマーケットシェア推移 1995年8月〜2018年2月 - 資料: Netcraft

  • Webサーバアクティブサイトマーケットシェア推移 1995年8月〜2018年2月 - 資料: Netcraft提供

    Webサーバアクティブサイトマーケットシェア推移 1995年8月〜2018年2月 - 資料: Netcraft

  • Webサーバトップ100万ビジーサイトマーケットシェア推移 1995年8月〜2018年2月 - 資料: Netcraft提供

    Webサーバトップ100万ビジーサイトマーケットシェア推移 1995年8月〜2018年2月 - 資料: Netcraft

また、NetcraftはCDN (Content Delivery Network)を提供しているCloudflareが、カスタマイズしたNginxから同社の新しいサーバへの移行を進めている点にも言及。この動きは2017年12月18日から観測されており、2月の段階では60%のCloudflareサイトが新しいサーバへ移行したとしている。来月にはさらに多くのサーバがNginxからCloudflareのサーバへ移行するのではないかと推測されている。