説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「SIMカードが挿入されていません」と表示されます!?』という質問に答えます。

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それほど頻繁には発生しませんが、画面に「SIMカードが挿入されていません」と表示されることがあります。このメッセージは、システム(iOS)にSIMカードが認識されていないことを意味し、問題を解決しないかぎりiPhoneの機能はかなりの制限を受けます。

SIMカードが認識されていないときには、キャリアが提供する通信サービスを利用できません。回線網(モバイル/セルラー回線)を利用したデータ通信や音声通話が行えないわけですから、Wi-Fiがない場所でのメール送受信やWEB閲覧はできませんし、電話をかけることもかかってくることもできなくなります。インターネット接続が必要なアプリも使えません。

SIMカードが認識されない原因はさまざまですが、多くの場合SIMカードの接触不良です。iPhoneの電源をオフにした状態で付属の小さな金具(SIMピン)を側面の孔に挿し込むと、SIMカードを載せる台(SIMトレイ)が内側から出てくるので、SIMカードを取り出し裏面の金属部分を柔らかい布でそっと拭きましょう。SIMピンがない場合には、ペーパークリップを延ばして利用してもかまいませんが、シャープペンシルのような折れやすい素材は厳禁です。

そのあとSIMカードをトレイに載せて挿し込み電源をオンにすれば、多くの場合認識されるはずですが、認識されない場合はSIMカードそのもの、またはiPhone側に問題があるのかもしれません。問題を切り分けるために、友人や家族のiPhoneに自分のSIMカードを装着してもらい、認識されるかどうか試しましょう。

認識されない場合、SIMカードに問題が生じた可能性があります。iPhoneを購入したキャリアのショップで、SIMカードの交換(再発行)について相談してみましょう。費用が発生するかはケースバイケースですが、利用者側に落ち度がなければ無償で再発行に応じてくれます。有償での再発行になったとしても2千円前後ですから、それほど大きなダメージにはなりません。

  • 「SIMカードが挿入されていません」と表示されたときには、まず接触不良を疑いましょう