ブロックチェーン推進協会(BCCC)は1月22日、「第2回BCCC Collaborative Day」を開催し、新たに「教育部会」「技術応用部会」を新設してブロックチェーン技術者の育成を強化することを発表した。

教育部会ではブロックチェーン大学校(BC大学校)と連携した「ブロックチェーン技能検定(BC技能検定)」を2018年2月から実施する予定。この検定制度は、ブロックチェーン技術・知識に関する講義と検定を連携させた日本初のプログラムだという。2018年には300人以上の受験を目標としている。

教育部会の部会長を務めるオウケイウェイブ 代表取締役社長の兼元謙任氏は「ブロックチェーンの技術をやっていると言っても、どこまでわかっているのか明確な基準がない。それを統一するために今回、教育と認定の仕組みを作ることにした。エンジニア向けとビジネス向けの2タイプ、それぞれにブロンズ、シルバー、ゴールドの3コースを予定している。ブロックチェーン普及に必要不可欠な技術・知識の習得について推進を目指す」と説明した。

試験方法はインターネット上でいつでも受験できるオンラインテスト形式。2018年2月9日よりエンジニア向けブロンズコースの試験を提供開始予定で、2018年夏よりビジネスブロンズコースの試験を提供開始予定だ。

  • 教育部会の部会長を務めるオウケイウェイブ 代表取締役社長の兼元謙任氏

    教育部会の部会長を務めるオウケイウェイブ 代表取締役社長の兼元謙任氏

また、技術応用部会では、エンジニアがブロックチェーンに実際に触れることのできるハンズオンセミナーを毎月開催し、技術者のブロックチェーン応用力を鍛える活動を計画している。

応用技術部会の部会長を務めるインフォテリア ブロックチェーン推進室 副室長の森一弥氏は「情報収集から一歩進み、アプリケーションを実際に作ってみることが技術の普及にもつながると考えている。技術応用部会では、ハンズオンということで、参加者のみなさまにパソコンを持ち込んでいただき、その場でブロックチェーンを使ったアプリケーションを作る。企業の方がどういった観点でブロックチェーンを使えばいいのかという点を考えていきたい」と技術応用部会の概要を紹介した。

初回はビットコインを使ったアプリケーションの作成を想定しているという。

  • 応用技術部会の部会長を務めるインフォテリア ブロックチェーン推進室 副室長の森一弥氏

    応用技術部会の部会長を務めるインフォテリア ブロックチェーン推進室 副室長の森一弥氏

なお、同日、BCCCの加盟企業が190社を突破し、193社に到達したことも発表された。

BCCCの代表理事を務めるインフォテリア 代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏は「発足時はブロックチェーンの技術推進を行うための技術系企業が多かった。しかし、登録企業数が193社まで増えた現在は、実際にブロックチェーンを使う金融系企業や金融系SI、人材系、エンターテインメント、商社、インフラなど、幅広い業界の起業が参加している。2018年もブロックチェーンの普及・推進のために活動を強化していきたい」と述べた。

  • BCCCの代表理事を務めるインフォテリア 代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏

    BCCCの代表理事を務めるインフォテリア 代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏