例年通りであれば、Appleは9月に新製品発表のスペシャルイベントを開催することになるだろう。

モデルについて、前回の記事では「iPhone 7s」と「iPhone 8」になる、と予測していたが、デザインの変更や、同一世代観を持たせるブランディングを考えると、「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone 8 Edition」といった名前も有力だ。

となると、開催日は9月8日にこだわって欲しい気持ちもあるが、9月6日や9月12日、9月15日あたりが妥当なラインで、9月22日の発売が予測できる。開催場所は、昨年まではサンフランシスコ市内だったが、そろそろ完成も近づいてきているApple ParkのSteve Jobs Theaterだと、取材する身としてはうれしいかぎりだ。

本稿では「iPhone 8 Edition」と表記した新モデルには、有機ELディスプレイなど、新しい要素がたくさん加わると見られるが、スーパーサイクルの立役者となるのは、高額となるこのモデルではなく、iPhone 8、iPhone 8 Plusになるだろう。

いずれにしても、あと1カ月ほどで、その全貌を見ることができるようになる。まずはゆっくりと、夏休みを楽しんでおくことにしたい。

松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura