話しかけて操作

内蔵のカメラで人の顔を撮影して名前を登録すると、顔認識によってその人を覚えて名前を呼んでくれたり、音声認識によって簡単な会話も行える。キャラクター設定としては「子供」で、シナリオに応じて子供らしい応答もするそうだ。

ロボホンの主な機能

基本的な操作は音声認識で行う。頭頂部をタッチすると音声待ちとなり、自然な言葉で話しかけると各機能が実行される。例えば「写真を撮って」というとカメラを起動し、顔認識によって登録者の名前を呼びかけ、「はい、チーズ」という言葉とともに撮影。保存した写真は内蔵のプロジェクターでロボホンの足元や壁に向かって照射して表示してくれる。

ちょっと分かりにくいが、プロジェクターで動画を再生している

ネット検索では、例えば言葉の意味を調べるWikipedia検索、地図検索、天気予報、ニュースといった情報を取得できる。音楽や動画の再生も可能。音声SIMを使っている場合は、VoLTE対応の音声通話も可能で、電話帳から音声で発信先を選んでハンズフリーで通話することもできる。EメールやSMSを受信した場合、その内容を読み上げる機能も搭載する。

専用アプリで機能拡張

専用アプリによる機能拡張もサポート。パートナー企業として「鷹の爪」などで知られるディー・エル・イー(DLE)、ヤフー、JapanTaxi、オージス総研などが参加し、アプリを提供する。例えばDLEはロボホンが勝手に釣りを行い、その釣果をユーザーに報告する「ロボ釣り」を提供。オージス総研は料理レシピを検索できるアプリを用意する。

ロボ釣りを実行しているところ。竿を持ち上げる動作

プロジェクターを使って釣果をアピールしている

アプリのインストールは、スマートフォンやPCの専用Webサイトからインストール指定をすると、ロボホンにアプリがダウンロードされる仕組みで、ココロプランの月額料金だけで利用可能。まずは法人向けにSDKを提供する予定で、ロボホンの世界観に適して、かつロボホンの世界を広げるようなアプリを提供していきたい考え。今後は一般の開発者向けにもSDKの提供を予定する。OSにAndroidを採用しているためアプリ開発者は多いと考えられ、ロボホン独自機能などに対応したさまざまなアプリが開発されるように施策を順次提供していく。なお、アプリの公開には、シャープが一定の審査を行う予定だという。

保守パックは現時点では購入時にしか加入できず、5年間までとなっているが、保守部品は生産終了後7年間は保持される。こうしたロボット製品では、ソニーのAIBOのようにサポート切れによる問題も発生しているが、シャープでは長期の事業継続を想定しており、今回のロボホンも長期にわたって販売を続けていきたい考えで、それによって長期間のサポートを提供していく。

なお、ロボホンの取得した情報は基本的にローカルに保存したものを利用するが、クラウド側にもバックアップが取られており、同じ機体であれば初期化してもデータが復旧できるそうだ。