気をつけたい対応バンド

ならばLTEで通信だけでも……と思うだろうが、LTEの場合でも対応する周波数バンドの問題が出てくる。スマートフォンのスペック表を見ていると「LTE適応バンド」(メーカーによって表現は異なる)として、対応するバンドが列挙されている。キャリアがサポートしているバンドもまちまちで、ドコモなら「1、3、19、21」、auなら「1、11、18、26」、ソフトバンクなら「1、3、8」といった具合だ。

ZenFone 2のウェブサイトからスペック表のみを拝借した。少々読みにくいが、バンド1、2、3、4、5、6、8、9、18、19、28をサポートしている

キャリアがサポートするバンドの一覧
バンド 周波数帯
(上り/MHz)
周波数帯
(下り/MHz)
ドコモ au ソフトバンク
1 1920-
1980
2110-
2170
3 1710-
1785
1805-
1880

(東名阪)
-
(旧ワイモバイル)
8 880-
915
925-
960
- -
11 1427.9-
1447.9
1475.9-
1495.9
-
(3Gのみ)
18 815-
830
860-
875
- -
19 830-
845
875-
890
- -
21 1447.9-
1462.9
1495.9-
1510.9
- -
26 814-
849
859-
894

(取得のみ)
-
28 703-
748
758-
803
予定 予定 予定

FDD-LTEのバンドのみを列挙した。700MHz帯のバンド28は今年中に解放される予定。

「なんだ、バンド1が共通で使えるじゃないか」と思うだろうが、問題を複雑にしているのがバンド内の周波数割り当ての幅と、技適(技術基準適合証明)の存在だ。日本国内で無線端末を使う場合、必ずこの技適を取得している必要がある。SIMフリー端末といえども当然、この技適を取得したものしか販売されていない。

技適マーク