進化したオクタコアCPU「Exynos 7420」

続いて、CPU、OS、メモリなどを比較しよう。

機種名 GALAXY S5 GALAXY Note Edge Galaxy S6 edge
CPU MSM8974 AC
(2.5GHz、クアッドコア)
Qualcomm APQ8084
(2.7GHz、クアッドコア)
Exynos 7420
(オクタコア、2.1GHzクアッドコア+1.5GHzクアッドコア)
OS Android 4.4 Android 4.4 Android 5.0
内蔵メモリ 2GB 3GB 3GB
ストレージ 32GB 32GB 64GB
外部ストレージ micro SDXC(128GB) micro SDXC(128GB) -

CPUは、S5が「MSM8974 AC」(2.5GHz、クアッドコア)、Note EdgeがQualcomm APQ8084(2.7GHz、クアッドコア)であるのに対して、S6ではExynos 7420(オクタコア)になった。そのクロックは2.1GHz(クアッドコア)+1.5GHz(クアッドコア)となっている。おかげで、S6 edgeの処理能力は他の2機種に明確に勝る。

Exynosはサムスン製であり、つまりは自社製CPUになったわけだ。オクタコアながら、消費電力は比較的低くなっており、以前のサムスン製オクタコアCPUが、発熱しやすかったことを考えると進化を感じる。

また、「7420」は64ビット処理となっており、オクタコアが遺憾なくそのパワーを発揮できるデータハイウェイを確保している。なお、スマホの2015年春のフラッグシップモデルでは、オクタコアCPU搭載が進んでおり、S6 edgeだけの特徴ではない。

OSは、S5とNote EdgeではAndroid 4.4だったが、S6 edgeではAndroid 5.0(Lollipop)となり、OSの世代が進んだおかげで操作環境がよりシンプルになった印象がある。

ストレージは、S5とNote Edgeが32GBだったのに対して64GBとなり、画像などをより多く本体に保存しておけるのが便利だ。

内蔵メモリに関しては、S5が2GB、Note Edgeが3GBを搭載していた。Noteは言わばGALAXYのハイエンドモデルなので、より多くのメモリを搭載しているのは不思議ではないが、S6 edgeも3GBのメモリを搭載し、強化されている。アプリも大容量化が進んでいるので、このメモリの大容量化は必然的な進化だと言えるだろう。

これに対して、S6 edgeで残念なのは外部ストレージに対応しなくなったことだ。S5やNote Edgeはmicro SDスロットを持ち、SDXCの128GBまで対応し、より余裕がある使い方ができる。外部ストレージが使えないのは残念ではあるが、S6 edgeではメインストレージを他2機種の倍となる64GBとっている。実際、ストレージが64GBあれば十分という考えは、ある程度正しく、ほとんどの場合、外部ストレージが使えなくても問題ないとは思う。