Android Wearが示すこと

今回のGoogle I/Oで事前に注目を集めていたトピックは、Androidよりもむしろ「Android Wear」だった。より詳細なUI構成と具体的な操作方法を確認できるため、Googleなりの"ウェアラブル"に対する回答という点からも見逃せない。

事前に発表されていたウェアラブルデバイス「Android Wear」のデモが行われた

Android Wearを利用してピザの注文/決済を行うデモが行われていた

スライドに示されていた「Stack Multiple Notifications」(通知を重ねて表示)などを見ると、そのウェアラブルデバイスにもMaterial Designの概念が導入され、「L」とは一体(に近い)関係にあるプラットフォームだということがわかる。一方では、左右スワイプでカードの送り/戻し、上下スワイプでキャンセルなどといったGoogle Glassとの共通性もうかがえる。

Android Wear向けにはSDKも提供される。カスタムUIとコントロールセンサー、ボイスアクションとAndroidスマートフォンとの同期が主な機能として挙げられていたが、モトローラ製「Moto 360」を利用したデモでは、ピザの注文から決済までをAndroid Wear上で実行していた。利用した決済システムなど疑問点は残るが、ウェアラブル端末に固定概念としてある"万歩計"的イメージは超えているように映った。

Android Wear向けにも開発キット(SDK)が提供される