スマートウォッチなどウェアラブルの機運が高まる中、指輪型のコントロールデバイス「Nod」が発表された。ジェスチャーによりスマートフォンやPC、スマート家電を操作できる「魔法のような」リングで、149ドルで事前予約を受付中だ。

Nod

ジェスチャーによりゲームのプレイ、スライドの操作などが行える

日本語で「うなずく」を意味するNodは同名のベンチャー企業が開発する最新のガジェットだ。同社はシリコンバレーを拠点とし、AmazonのLab125、Apple、Google、Facebook、Samsung、米航空宇宙局(NASA)などで開発やプロダクトマネージャーを務めた経験者、それにスタンフォード大、カーネギーメロン大、マサチューセッツ工科大などの研究者が集まった。Sequoia Capitalなどベンチャーキャピタル4社の出資を受けている。

NodはBluetooth 4.0 LEを搭載し、装着した人の動きをシームレスにコマンドに変える。ユーザーは家庭やオフィスで周囲にある端末と連携させ、直接触れることなくそれらを操作できるという。プレゼン、WebサーフィンなどコンピューターやスマートTVと接続したディスプレイ端末を操作できる。スワイプのほか、入力も端末側の物理/ソフトキーボードを使うことなく行うことができるという。

Nestなどのスマートサーモスタットであれば、手で円盤状の調節計を回す仕草をすることで温度調節をしたり、音楽プレイヤーであれば楽曲の再生やシャッフルがジェスチャーで行える。ゲームの場合、オブジェクトを3つのディメンションから操作し、スライスやダイスが可能という。

モバイル端末ではiOS、Android、それにMac OS X、WindowsベースのPCに対応、スマート家電のNest、Bluetooth/WiFiに対応した電球などもサポートする。対応端末は今後も増やしていく予定という。Nod対応アプリを一覧にしたポータルも準備する予定とのことだ。

素材はジュエリー級のステンレス製で、2個のCPU、柔軟性のある回路を含む80個のコンポーネントで構成される。防水加工(約30メートル防水)されており、手を洗ったり、シャワーを浴びたり、汗をかくぐらいのことは大丈夫だという。23mAhのバッテリを搭載、バッテリ持続時間は1日程度としている。

Nodは指に合わせてサイズは4種類ある

約80個のコンポーネントで構成されている

Nodは現在、ホームページにて事前受付中。価格は149ドルで、2014年秋に出荷予定とのことだ。