大人になれば仕事・恋愛・健康と様々な悩みがあるさ。できればちょっとのお金やライフハックで解決できたらいいんだけれど…… 大人の男性が直面する様々な問題に対して主にスマホを使った解決法を女性ライターがお教えします。今回は「スマホの紛失・盗難対策」について。

今週のお悩み

先日、使っていた携帯電話を酔っぱらって失くしてしまい、スマホに買い替えることになりました。しかし、携帯電話を落としてしまってから契約を止める間に誰かが勝手に使っていたらしく、身に覚えのない通話やサイトの利用で請求書がトンデモないことに。新たに購入したスマホも紛失したら悪用されてしまうのではとビクビクしています。スマホを紛失しないにはどうすればいいのでしょうか。

回答

携帯電話やスマホを紛失してしまうというのは不便なだけでなく怖いものがあります。シマンテックがアメリカやカナダの5都市に実際にスマホを使って調査したところ、置き忘れたスマホの96%が何らかのアクセスを受けていた、という調査結果を2012年3月に同社ブログで紹介している。悪用目的で盗難というのももちろんありますが、興味本位でSNSやメールをのぞいてみたいなんて人は結構多いものです。スマホを失くさないための対策も大事ですが、万が一行方不明になっても最悪の事態にならないようにしたいもの。その方法を紹介しましょう。

・対策その1:ロックの設定はしておくこと

「スマホをひろったら中身を見る」というのは悪意がなくとも、「中を見れば持ち主が分かるかな」なんて善意の場合もあります。しかし、持ち主にしてみればプライバシーにかかわるのであまり見てほしくないですよね。以前、「パスワードは指紋でわかる? スマホの中を勝手に見られないために必要なものとは」でも紹介したように、「複雑なパスワードを設定する」「アプリロックを設定する」のは大事です。

日常使っていると「アンロックが面倒」と思ってしまいがちですが、スマホをなくした時にロックなしだと中をのぞかれるリスクはもちろん、悪用されるリスクもグンと高まってしまいます。「失くしてしまいそうで怖い」と思うなら、まずは設定しておきましょう。

パスコードは、指紋や指の跡から解読されやすい数字やパターンではなく英字や特殊文字がオススメ

・対策その2:リモート機能があるサービスを導入する

スマホの紛失はもちろん盗難対策として、端末の位置情報を確認してスマホがある場所を教えてくれたり、手元にないスマホをロックする機能を持つアプリがあります。Androidスマホのサービスとして有名なのが、Googleが提供する「Androidデバイスマネージャー」。これはGoogleアカウントを設定して、スマホ内の「Google設定」の位置情報をオンにすることで、いざという時に遠隔操作で端末の所在地の地図表示や着信音を鳴らすことができるもの。また先日、ロック機能も追加され、紛失した時に遠隔で一時的にスマホを使えないよう設定することもできるようになり、かなり便利。

また、iPhoneの場合でも、「iPhoneを探す」という公式のアプリがあります。こちらも端末の場所表示やロックが可能なほか、遠隔操作で初期化という「スパイ大作戦」のようなことが可能です。

『Androidデバイスマネージャー』を使うためには、あらかじめメニューの「Google設定」から「位置情報」を選択し「位置情報のアクセス」をオンにしておくことが大事

スマホを失くしても『Androidデバイスマネージャー』のサイトから場所を表示可能

・対策その3:セキュリティソフトの対策機能を使う

スマホを購入する時に販売の人からセキュリティソフトの導入をすすめられることがありますね。最近のセキュリティソフトはウィルスやマルウェア対策以外にも、紛失・盗難対策機能がついているものが多いのです。たとえば「マカフィー モバイルセキュリティ」の場合、失くしてもWebから端末の位置表示や遠隔ロック、リモート初期化が可能。紛失・盗難対策のあるセキュリティソフトはほとんどが有料のものですが、ウィルス・マルウェアの他に迷惑電話・メール対策などもついているので、「ひとつのソフトですべてのセキュリティ対策をしたい」という人にはオススメでしょう。

セキュリティソフトを購入するなら、紛失・盗難対策機能がついたものを選ぶとおトク

さて、スマホをなくした時の対策を紹介しましたが、どれもあらかじめ設定するなり、アプリやソフトをインストールする必要があります。失くしてからあわてないよう、早目にセットアップしておいた方が安全。今日からでもぜひ対策を取っておきましょう。

(記事提供:AndroWire編集部)