今回、Shih会長は「One more transformation」として、キーボードドック「Station Dock」を新たに公開した。PadFone StationをStation Dockに差し込むことで、タブレットをノートブックとして利用することができる。ドック側の詳細な情報はなかったが、合計で9倍のバッテリ駆動時間を実現できる、という。

キーボードドックのStation Dockを装着したPadFoneを持つShih会長

1つのSIMで3つのデバイスを使うことができる

これによって、PadFoneに入れた1つのSIMで3つのデバイスとして利用できるようになり、データを保存したストレージも1つですむ、とShih会長は強調。シームレスな使用感をアピールする。

ノートブックタイプになったPadFone

本体側面

さらにShih会長は、PadFone専用のスタイラスを提供することを明らかにした。なお、このスタイラスは通話機能を搭載し、ヘッドセットとして利用することもできる。

専用スタイラス

スタイラスを使って画面を操作したり文字を書いたりできる

PadFoneは、通常の3G版がこの4月からワールドワイドで販売を開始する。さらにLTEに対応したPadFone LTEも用意し、今年第3四半期の早い段階でリリースする予定だ。

3G版とLTE版の2種類が用意される

このほか、同社の「Transformation」製品である「Eee Pad Transformer」のブランド名を変更し、「ASUS Transoformer Pad」として展開することも明らかにした。

Eee Pad TransformerからASUS Transformer Padへ

すでに発売済みの2製品

今回、同ブランドの新製品として「ASUS Transformer Pad Infinity」を発表。同製品は、「最初のフルHD・LTE対応」「最初のCortex A15クラスのCPUを搭載」というのがポイントで、700シリーズと300シリーズの2種類が用意される。700シリーズのOSはAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)。CPUはQualcommのSnapdragon S4で、最大100MbpsまでのLTE通信に対応。1,920×1,200ドットのSuper IPS+液晶を搭載する。300シリーズもOSにAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)を搭載。CPUはクアッドコアのTegra 3を採用し、「最初のクアッドコア搭載・LTE対応」製品になるという。

ASUS Transoformer Pad 700シリーズ

こちらは300シリーズ

700シリーズのタブレット

キーボードに装着したところ

本体側面

キーボード部分

天板

なお、Shih会長は特に発売時期・地域を明言しなかったが、同社では日本を含めたワールドワイドでの発売を行うとしている。発売は第2四半期になる見込みだ。

ASUS Transoformer Pad 300シリーズ

キーボード部

横から見たところ

天板

Shih会長は、スマートフォンやタブレット、ノートPCとの境界があいまいになってきており、ユビキタスコンピューティングの普及で「常にオン、常につながっている」ということが重要だと話し、「Transformation」をアピールしていた。

(記事提供: AndroWire編集部)