「Afrous Editor」を使う

Afrousの本体はJavaScriptのライブラリなのですが、他のマッシュアップサービス&ソフトウェアと同様に、マッシュアップ処理を記述するためのエディタ(IDE)が標準提供されています。このエディタもすべてJavaScriptで記述されており、プラグイン等の必要なくWebブラウザのみで動作させることができます(現在Internet Explorer 6~, Firefox 2.0~, Safari 2以降に対応しています)。

Afrous を試すのに、特に登録などの作業は必要ありません。いますぐWebからアクセスして利用することができます(画面2)。エディタの起動には、Afrousサイトのトップページから「Boot Afrous」バナーをクリックするか、以下のURLに直接アクセスしてください。

Afrous Editor(http://sandbox.afrous.com)

【画面2】「Afrous Editor」画面


「Afrous Editor」の画面構成

まずAfrous Editorの画面構成について説明します。

【画面3】「Afrous Editor」の画面構成

画面左の折りたたみ可能になっているパネルはライブラリパネル(A)となっており、Afrousで利用できるWebサービスの呼び出しなどがリストされています(画面3)。ライブラリパネルにはツリー形式でパッケージが表示されていますが、このツリーのノードがそれぞれAfrousで利用できる再利用可能な機能の単位となります。Afrousでは、この再利用可能な単位をユニットアクション(Unit Action)、あるいは単にアクション(Action)と呼んでいます(画面4)。

【画面4】ユニットアクション

ユニットアクションのノードを画面中央のアクションパネル(C)にドラッグ&ドロップすると、アクションは小さなウィンドウとしてインスタンス化されます。Afrousではこれをアクションウィジット(Action Widget)と呼んでいます。アクションウィジットは、対応するアクションに対して値を受け渡すための入力フィールドと、アクションの結果として得られたオブジェクトをツリー形式で表示するための出力エリアとで構成されています。アクションの評価は、同ウィジット内に表示されているRefreshボタンを押すことで実行できます(画面5)。

【画面5】アクションウィジット

アクションウィジットの入力フィールドは、直接値を入力する他に、アクションの出力ツリーの中のノードをドラッグ&ドロップすることができるようになっています(画面6)。これにより、あるアクションの出力結果を、異なるアクションの入力値としてバインド(結びつけ)することができます。このバインディングによってアクション間に入出力の依存関係が定義されることになります。

【画面6】ドラッグ&ドロップによるデータバインディング

アクションパネルの両脇にはパラメータパネル(B)とアウトプットパネル(D)が配置されています。

パラメータパネルは、プロセスの外側から値を受け取るパラメータを定義するために用いられます。パラメータパネル内のパラメータノードはアクションウィジットの出力ツリーのノードと同様に、アクションウィジットの入力フィールドにドラッグ&ドロップでバインドすることができます。

アウトプットパネルは、プロセスの最終出力値を表示するエリアであり、アクションの出力として得られたノードをドラッグ&ドロップする事で指定することができます。