KDDIと沖縄セルラーは27日、au携帯電話「CDMA 1X」サービスの料金について、11月12日以降は現在の主力サービスである「CDMA 1X WIN」の料金体系と統合することを発表した。現在の利用者はそのまま従来の料金プランを利用可能だが、統合日以降は現行料金体系での新規加入およびプラン変更は行えなくなる。

「CDMA 1X」サービスは、旧・日本移動通信(IDO)とDDI-セルラーグループによる「cdmaOne」を継承した第三世代携帯電話サービス。エリアによって異なる事業者によってサービスが提供されていた歴史的経緯により、2000年のKDDI発足後も、旧IDOエリアの関東・中部地区と旧DDIエリア(関東・中部以外)で異なる料金体系が採用されていた。代表的な料金プラン名は、旧IDOエリアが「コミコミOne」シリーズ、旧DDIエリアが「コミコミコール」シリーズ。CDMA2000 1x EV-DO方式を採用した「CDMA 1X WIN」サービスでは、全国統一料金となっている。

現在のCDMA 1X利用者は、特に手続きをしなければ従来の料金プランが継続されるが、11月12日以降は現行料金体系でのプラン変更はできなくなる。現行料金プランでのCDMA 1X新規加入受付も11月11日で終了する。ただし、中学生以下または60歳以上を対象とした割引サービスが利用できる「サポートプラン」に限り、CDMA 1X専用プランとして11月12日以降も継続する。

CDMA 1X WINとの統一料金プランに移行した利用者は、2年間の継続利用を条件に基本使用料を1年目から半額にする「誰でも割」を契約可能になる。また、「パケット割」「ガク割」などのCDMA 1X専用割引サービスは統一後も利用可能で、「ダブル定額ライト」などのパケット通信料定額サービスは引き続き対象外。