ネット証券は便利ですが、その数は少なくありません。大手として知られるSBI証券と楽天証券どちらを利用するか悩んでしまう方もいるでしょう。
ここでは、SBI証券と楽天証券はどんな違いがあるのか、それぞれどのようなメリットがあるのかを解説するとともに、併用できるのか、乗り換えができるのかといった疑問にもお答えしていきます。
自分に合った証券会社を選ぶために、ぜひ参考にしてください。
SBI証券と楽天証券はどう使い分ける?
SBI証券と楽天証券どちらを使うか、どう使い分けるかについて考えるのであれば、それぞれの証券会社の特徴を知ることが欠かせません。
それぞれの特徴や手数料について比較したものを紹介していきます。
SBI証券と楽天証券の特徴を比較しよう
SBI証券と楽天証券の違いについて知る為に、項目ごとに比較してみましょう。
項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
IPO(2023年) | 91社 | 60社 |
外国株式の種類 | 9か国 | 6か国 |
投資信託の銘柄数 | 2,579本 | 2,557本 |
ポイント | Vポイント Pontaポイント dポイント JALのマイル PayPayポイント |
楽天ポイント |
銀行口座の連携サービス | SBI新生銀行 住信SBIネット銀行 三井住友銀行 |
楽天銀行 |
米国株手数料 | 約定代金の0.495% | 約定代金の0.495% |
クレカ積立 | 三井住友カード タカシマヤカード 東急カード アプラスカード UCSカード 大丸松坂屋カード オリコカード |
楽天カード |
NISA | 〇 | 〇 |
SBI証券と楽天証券では取り扱う外国株数やIPO実績などに違いがあることが分かります。
SBI証券と楽天証券の手数料を比較しよう
SBI証券と楽天証券は、どちらも国内株式売買手数料が「0円(無料)」になるプランがあります。
SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|
ゼロ革命対象のお客様
電子交付設定等の諸条件を満たす必要あり
|
「ゼロコース」を選択したお客様
適用には手数料コース「ゼロコース」の選択が必要
|
一定の条件を満たす必要はありますが、SBI証券でも楽天証券でも手数料無料で取引が可能です。
NISAをするならSBI証券と楽天証券どっち?
NISAの口座は、1人につき1つの口座しか開設することができません。
仮に複数の証券会社にNISAの口座開設を申し込んでしまうと、口座開設に大幅に時間がかかってしまう、希望の金融機関が選択できないといったリスクが生じてしまいます。
つまり、どの証券会社を選ぶかは非常に重要となってくるのです。
ここでは、商品数・クレジットカード投資の2つのポイントからSBI証券と楽天証券のNISA(つみたて投資枠)を比較していきます。
NISAの商品数を見てみよう
NISAは、証券会社によって取扱い商品が異なります。
つみたて投資枠での取扱商品を見てみましょう。
SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|
247本 | 238本 |
取扱い商品数については、SBI証券と楽天証券はほとんど変わりません。つみたて投資枠の全商品数が240本※であることを考えると、SBI証券・楽天証券で9割の商品をカバーしている計算となります。
クレジットカードで投資した場合をチェック
SBI証券と楽天証券では、いずれもクレジットカードで投資信託を積立購入できるクレジットカード投資が可能です。
それぞれの特徴を比較してみます。
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
連携クレジットカード | 三井住友カード | 楽天カード |
ポイント | Vポイント | 楽天ポイント |
ポイント付与率 | 三井住友カードプラチナカード 5% 三井住友カードゴールドカード 1% 三井住友カードノーマルカード 0.5% |
購入金額に対して最大1% |
クレジットカードのポイントを貯めるのであれば、ノーマルカードでも一律1%のポイントが付与される楽天カードの方がお得だと考えられます。
お買い物などでたまったポイントを使って気軽に投資ができますよ。
SBI証券から楽天証券に乗り換えはできるの?
NISAの商品数やポイント還元率を見ると、つみたて投資枠に限って言えば楽天証券がお得だと言えます。
NISA口座は、1年ごとに金融機関の変更が可能です。
変更した場合は他行で買い付けた商品を移管できないデメリットがありますので、注意しましょう。
では、SBI証券から楽天証券に乗り換える場合の流れについて簡単に紹介します。
- 楽天証券の総合取引口座開設手続き
- 現在利用している証券会社に勘定廃止通知書・非課税口座廃止通知書の申請・受け取り
- 楽天証券に申込書類とSTEP2の書類を返送
- 審査
- 取引可能
楽天証券のサービス内容や口座開設方法を詳しく知りたい方は【楽天証券】評判・口コミで高評価!その理由と口座開設のやり方を解説をご確認ください。
証券口座の変更は1年に1度できますが、1度でもNISA枠を使用してしまえば翌年まで金融機関が変更できません。その点には十分注意しておきましょう。
2024年からは新NISA制度が始まりました。
年間投資可能額が最大360万と大幅アップしたり、非課税保有期間が無期限になるなど、使い勝手が格段によくなっています。
ぜひ口座を作ってNISAを始めてみてください。
SBI証券に向いている方は?3つのポイントをチェック
SBI証券に向いている方は、次の3つのポイントに当てはまる方です。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきます。
1.Vポイントを貯めている方
SBI証券では、取引に応じてVポイントとPontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントが貯まります。
対象となる商品、取引はこちらです。
- 投資信託
- 国内株式
- 金・プラチナ・銀
- 新規口座開設
- 国内株式の入庫
- SBIラップ
貯まったポイントは100円分から投資信託として使用できるので、Vポイントを貯めているけど用途が決まっていない人にはおすすめできます。
2.外国株に投資したい方
SBI証券は9か国の外国株式を取り扱っています。
- アメリカ
- 中国
- 韓国
- ロシア
- ベトナム
- インドネシア
- マレーシア
- タイ
- シンガポール
これは、主要ネット証券の中でも多い数です。
楽天証券では6か国の取り扱いであることを考えると、外国株への投資を検討している方はより選択肢の多いSBI証券がおすすめです。
3.IPO投資をしたい
SBI証券は、業界の中でも最多のIPO取り扱い実績があります。2022年3月通期の全新規上場会社数の約97.5%の銘柄を取り扱い、独自のIPOチャレンジポイントという制度もあります。
新規上場株式のブックビルディング後の抽選・配分に外れた回数に応じてポイントが加算される制度です。次回以降のIPO申し込み時にチャレンジポイントを使用することで当選しやすくなります。
IPO投資を希望している方は、ぜひチェックしておきたい証券会社だと言えます。
SBI証券の口コミ
評価:★★★★★
入金が数秒!基本的な機能も全て備えている
SBI証券はネットバンクとの連携が非常に楽で、メインバンクが住信SBIネット銀行の方は入金が数秒で終わります。また国内、国外のスクリーニングや基本的な機能も全て備えているため、最初に証券取引を始める方にはおすすめです。
評価:★★★★☆
思ってたより簡単に割と早く開設できた
証券口座の開設は勝手なイメージで面倒くさそうと思ってたのですが、思ってたより簡単に割と早く開設できた点が良かったです。あとは、SBI証券は、手数料が安いというのが魅力的でした。
他の証券口座を持っていないですが、ウェブからの情報を見ると取引手数料が、結構バラつきがあって、SBI証券でよかったんだなっと見るたびに思ってます。
楽天証券に向いているかどうか判断する3つのポイント
楽天証券に向いているかどうかは、以下の3つのポイントで判断すると良いでしょう。
では、それぞれのポイントについて解説していきます。
1.楽天ポイントを貯めている、楽天経済圏のサービスを利用している方
楽天証券は、楽天ポイントでの投資が可能です。
ポイント投資ができるのは、以下の3つです。
- 投資信託
- 国内株式
- バイナリーオプション
楽天ポイントでの投資が可能なので、現金を使わずに投資ができるメリットがあります。
また、ポイント投資を利用すると楽天市場でのショッピングでもポイント+1倍になるメリットもあります。
投資信託のつみたてでも楽天ポイントが利用できるので、お得に楽天ポイントを貯めたい、貯まったポイントで投資をしたいと考えている方は、ぜひチェックしておきましょう。
2.つみたて投資枠を活用したい方
楽天証券は、NISAのつみたて投資枠の取扱銘柄が豊富です。
また、楽天証券は積立額をクレジットカードで決済する際に、1%のポイント還元が受けられます。
貯まったポイントは先ほど紹介した通り、再投資で使用することが出来ます。また、通常の楽天ポイントとして、ショッピング利用も可能です。
楽天ポイントを貯めている方、普段から楽天ポイントが貯まる楽天経済圏で生活している方には、楽天証券がおすすめです。
3.オリジナルツールやスマホが使いやすい
楽天証券は、取引ツールが充実しています。
スマートフォンアプリであるiSPEEDでは、以下の取引が可能です。
- 国内株式
- 外国株式
- FX取引
- 先物OP取引
1つのアプリでこれらの取引ができるのは、楽天証券取引ツールの大きな特徴です。
また、取引のサポートとして以下のツール・サポートもあります。
ツール・サポート | 内容 |
---|---|
マーケットアロー (国内外の市況レポート) |
国内株式市場・外国為替市場・ 海外市場(米国・アジア)の 市場概況のニュース |
経済指標アラートメール | 景気動向指数や米国雇用統計など 世界各国の主要経済指標の予想値と 発表後の確定値メールをお知らせ |
日経テレコン | 日経テレコンをマーケットスピードで 無料利用できる |
バロンズ・ダイジェスト | 投資週刊誌「バロンズ」の中から 日本の投資家にも役立つ記事を厳選し 日本語で抜粋・要約 |
投信スーパーリサーチ | 資産タイプや投資地域、 トータルリターンなどから 好みのファンドを検索できる |
これらの情報を無料で確認できるのも、楽天証券の大きな魅力だと言えます。
特集記事「 【楽天証券】評判・口コミで高評価!その理由と口座開設のやり方を解説」もチェックしてみてください。
楽天証券が気になった方は公式サイトをチェックしましょう!
SBI証券と楽天証券は両方の口座を持っていた方がお得!
証券口座は、1人1つしか利用できないわけではありません。口座開設費や維持費は無料となっているため、複数持つことが可能なのです。
複数の証券口座を持てば、各社の強みを生かしたメリットが受けられます。また、IPOの当選確率が上がり、それぞれでポイントも貯められます。
両方の口座を開設し、自分に合う方をメイン口座として上手に使い分けるのがおすすめです。
ただし、NISAに関しては1人1口座のみが利用可能となっています。
2024年から新NISA制度が始まりましたが、今までと変わらず複数金融機関でのNISA口座開設はできません。
乗り換えは可能ですが、年に1回しか口座変更ができないなどのデメリットがあるので、慎重に検討しましょう。
証券会社選びに悩んでいるならSBI証券がおすすめだ。
特集記事「 【SBI証券は評判悪い?】危険・やばいと言われる理由とは」も要チェックだ!