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ホテル・保険業界の海外導入企業が語る「クラウド人事の魅力」とは?

[2017/11/02 08:00]末岡洋子 ブックマーク ブックマーク

オンプレミスからの移行で生まれた効果

一方、IHGと同時期にWorkday導入を開始し、2015年1月より本格運用を開始したAonでは、Workday HCMに加え、「Workdayファイナンシャルマネジメント」を活用している。

約120カ国で事業を展開するAonは、それまで、オンプレミスでPeopleSoftを利用していた。そこで問題となったのはコストがかさむことだった。同社でグローバルファイナンス及びHR技術担当バイスプレジデントを務めるクリス・クリメック氏は、「TCOが高く、システムも分断されていました」と振り返る。これをリプレースするものとして採用されたのが、Workdayというわけだ。

Aonでグローバルファイナンス及びHR技術担当バイスプレジデントを務めるクリス・クリメック氏

当初の予定通り12カ月で導入は完了。PeopleSoftからの移行でハードウェアが不要になったため、すぐにコスト削減が実現された。Workday導入によるメリットは、従来、人事の仕事は事務作業が中心だったが、「どんな人材が必要か」といった戦略的な議論にフォーカスできるようになったこと。現在、約5万人の従業員がWorkdayを利用しており、従業員数の上位8カ国(全体の80%を占める)ではセルフサービスによる利用を推進するなど、着々と利用範囲を拡大している。

Workdayファイナンシャルマネジメントの導入が正式に決定したのは、Workday HCMよりも後のことだ。「2013年時点でファイナンシャルマネジメントを見たときは、我々が求める必須要件の50%しか満たしていませんでした。だが、製品は急速に進化し、2015年には95%を満たしていたのです」とクリメック氏は説明する。2017年1月、Workdayファイナンシャルマネジメントも一部の国で導入が完了したところだ。

なお、まだ満たされていない5%の必須要件はWorkday側に要求として挙げており、2018年春に提供されるバージョン30では100%になる見通しだという。

Workdayファイナンシャルマネジメントのメリットとして、クリメック氏は「細かなデータを入手できる」「バッチプロセスがない」の2点を挙げた。なかでも、旧来のシステムではジョブを3時間ごとにアップデートしなければならなかったが、そうしたバッチプロセスが不要になったのは大きいようだ。同氏は、「Workdayではリアルタイムでデータを処理するため、遅延がありません。データを使えるまでの時間が短縮できました」と喜びを見せる。

こうした成功の背景にあるのが、Workdayを「パートナー」と呼ぶベンダーとの関係だろう。Workdayには、顧客企業が欲しい機能をリクエストできる「ブレインストーム(Brainstorm)」という制度がある。「売って終わり」ではない継続的な関係を構築し、顧客の必要要件を満たすことに戦略的に協力しようとするWorkdayのアプローチが、奏功していると言えそうだ。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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