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なぜ日本はe-Sportsで世界に取り残されたのか? シンポジウムで有識者が討論

[2017/09/28 08:00]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

存在感を示せ! 日本が世界に追いつくには?

有識者によるプレゼンテーション後、パネルディスカッションが行われた。

まず挙げられたテーマは、日本でe-Sportsが普及しない最大の原因と見られている法律の問題だ。中村伊知哉氏によると、景品表示法によりアマチュアの大会における賞金額は10万円が上限と定められており、さらに来場者からお金を取って勝者に与える仕組みが賭博法に違反するという。ただし、賭博法と違って景品表示法はe-Sportsに適用されるかどうかがはっきりしておらず、「適用されるんじゃないかという空気が強い」(中村伊知哉氏)ため、自主規制されている状態とのことだ。

また、歴史的に日本はテレビゲームでの成功体験があり、対して海外はPCでオンラインゲームをする文化が強かった。この違いが、オンラインによる対戦が主流となるe-Sportsの普及に差が出る一因になったのだという。

法律については「検証を重ねてグレーをホワイトにしていく努力をしている段階」とのことで、これに夏野氏は「すごく日本的。Googleなら3日でスキームを作る」と指摘。

この点について中村伊知哉氏は、「ちゃんとした大きな産業にしたいと思っているので、きちんと法改正して(グレーではなく)『白』にしていきたい。そのためには、実績を積み重ねてコンセンサスを取る地道な作業も必要」と慎重な姿勢で臨んでいることを説明した。

少しずつ進み始めたe-Sportsへの取り組みだが、「今年中にここまではやっておきたい」という目標はあるのだろうか。

松本氏は「賞金を出すようなものでなくてもいいので、ユーザーレベルでの大会が開催され、問題ないんだという実績を作りたい。そこから高みを目指す流れが出てきます。我々(メーカー側)が主催するというよりは、ユーザーレベル、草の根で行われたほうが面白い」と見解を示した。

これに夏野氏が「ドワンゴがやっている(参加型ゲームイベントの)『闘会議』がそれに近いのかも」とコメントすると、中村鮎葉氏は「闘会議は大きな大会だが、それでは足りません。毎週のように大会が開催されてほしい」と要望。

また、「日本で今流行っているゲームが世界で覇権を取る」ことも重要だと述べると共に、「逆に世界で大流行しているゲームも日本で流行るようになってほしい。そうなれば、日本で活躍している人が世界でも活躍できるようになる」と期待を寄せた。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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