原点を思い出せ! 2020年に向けたエンドユーザーコンピューティングとは?

[2017/05/31 08:00]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

日本企業はリモートワーカーの拡大に備えよ!

デジタル化が進む今、企業には今後2020年までに従業員の働く環境、すなわちワークプレースをデジタルによって革新することが求められる。

では、デジタルワークプレースの実現に向けて、企業はどのような点に取り組めばよいのだろうか。その答えを探す前に、まずはエンドユーザーコンピューティングにおける以下の5つの主要なトレンドを知っておく必要がある。

  • リモートワーカーの拡大
  • コンシューマーテクノロジー
  • エンドポイントセキュリティの複雑化
  • Windows 10移行の本格化
  • バイモーダルIT

このうち「リモートワーカーの拡大」については、2016~2019年にデスクに固定されたユーザーは減少し、ワーカーの3人に1人がリモート環境か複数の場所で業務を行うようになると予想されている。日本では在宅勤務やテレワークを導入している企業は16%と言われているが、近い将来、多くの企業がリモートワーカーへの対応を考える必要に迫られるのは確実だと言える。

そこで重要なのが、リモートワークのための柔軟性を高めることであり、そのためのキーワードは、「シームレス」「セルフサービス」「選択の自由」の3つだ。例えば、シームレスに関しては、クライアント環境を「シン(デバイスレス)」にするというアプローチが有効となる。クライアントデバイス上を複雑にすると、利便性やセキュリティの担保、管理、アップデートなどが全て難しくなるからだ。

AI、VR、MR……新しいテクノロジーが価値を創造する時代

次に紹介されたのは、コンシューマーテクノロジーのトレンドだ。例えば、会話型インタフェースを備えた仮想パーソナルアシスタントなどは広く普及しているが、こうしたコンシューマーテクノロジーを最大限に活かすことが求められる。

コンシューマーテクノロジーを最大限に生かす/出典:ガートナー(2017年4月)

「会話形インタフェースは、仕事を『変える』ことができます。現在のところは、言われたことをそのまま実行するだけですが、今後はAIの進化に伴い、ビジネスの状況に応じたアドバイスなども行えるようになっていくでしょう。まだまだ試行錯誤の段階ですが、こうした技術は確実に注目度が上がっています」(針生氏)

ほかにも、仮想現実(VR)・拡張現実(AR)の可能性や、2020年までに5億台を超えると言われているウェアラブルデバイスの価値について言及した針生氏は、複合現実(MR)をビジネスに生かした成功事例としてJALの取り組みを紹介した。

同社では、パイロット訓練生の訓練と仮想3Dエンジンの教材という2つのプロジェクトでMRを活用しており、人材育成とノウハウの伝承やトレーニングの品質向上によるより高い安全性の実現、トレーニングの効率化とコスト削減といった効果が期待されている。その成功の鍵として、ベンダーとの戦略的な関係構築や、エンドユーザーと一体となった開発、テクノロジーの網羅的な理解などが挙げられる。

「JALの事例の特徴は、IT部門主導ではないことです。このような最新のコンシューマーテクノロジーは、どう使ったらいいのかよくわからないかもしれませんが、新しい発想やアイデアが生まれる土壌づくりが大切でしょう。そして、重要なのは、こうしたテクノロジーが実際に価値を創造するようになっていることにあります」(針生氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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