企業は積極的なチャレンジを! ICTが切り開くヘルスケア・医療分野の可能性

[2017/05/25 11:10]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

ソリューション

日本はICT医療で世界をリードせよ!

今、慈恵医大では、東京オリンピックが開催される2020年に向けて、東京の「顔」となるような存在感のある大学を目指しているという。大学病院内のICT化を進めているのも、その一環だ。

「大学病院内のICT化は、働き方改革にもつながります」と高尾氏は説明する。

2016年初め、待ち時間のイライラ解消を目指してスタートした患者向けの無料院内Wi-Fiサービスを皮切りに、スマートフォンと屋内測位システムを利用して患者をスムーズに誘導する院内ナビゲーションサービスなど、同院では目下、ICTを活用した複数のプロジェクトが進行中だ。

例えば、スマートフォンアプリ「MySOS」は、患者の体調・持病の情報や服薬履歴を保存する機能のほか、救急時の通報機能などを備える。これは、患者が自分自身の医療情報を持ち歩くことができるようにするための取り組みだと言える。

「アプリを入れているだけで、無料の保険に加入することができるといった仕組みも検討中です」(高尾氏)

また、同院では、ウェアラブル端末を活用した介護医療も開始しており、昨年4月に発足した医療ICTを推進する産学連携コンソーシアム「メディカルITメディアラボ」には、多くの大学や企業が参加している。

「我々は、ICT医療の問題点を探るとともに、ICT医療の有用性の実証も行おうとさまざまな取り組みを進めています」と高尾氏は説明する。氏によれば、決して容易ではないが、「日本はICT医療によって世界で『勝つ』ことを目指していくべき」だというのだ。

「ITでつながって家族が幸せになることが目標であり、これを実現するためには、医療がつながっていなければなりません。この『つながる』ことが、一番大事なのです。ヘルスケアの領域だけでなく、ヘルスケアが医療につながっていなければいけないし、医療がヘルスケアにもつながっている必要があります。介護と医療、介護とヘルスケアに関しても同様です。企業には、パートナーとなるべき医師を見極める眼力を持って、積極的なチャレンジをしてほしいと思います」(高尾氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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