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IoTビジネスは「まず体制確立、顧客/製品の未来に焦点、結果を焦らない」 - ガートナー 池田氏

[2016/10/03 08:30]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

検証はすぐに、結果は長いスパンで

そして、これらの点を踏まえてもう1つ心がけるべきなのが、短絡的な成果を求めないことである。池田氏は現状のIoTを「ジャングル状態」と表現する。

「先の見えにくいその中から、自社にとって価値を生む製品やサービスを見出すのはとても大変なことです。しかし日本の経営陣を見ていると、IoTという言葉に対する感度は高く”すぐにやれ”という空気ですが、どこか短絡的な成果を求めているフシもあるのではと危惧しています。

これはITベンダーにも同じことが言えて、今多くのITベンダーが”IoTはビジネスチャンス”と喧伝していますが、あまり過剰に煽ると結果的に顧客は騙されることにもなりかねません。

デバイスをとりあえずクラウドにつなげようと言っても、今のシステムのままつなげてはいけないようなデバイスもあるでしょう。あまり短絡的に動くと皆が不幸になる結果とならないか、ちょっと過剰な心配かもしれませんが、そう感じるところもあります。

技術面・ビジネス面の検証は早めにやらねばいけないのは間違いありませんが、結果を求めるのはもう少し長いスパンでいいはずです」(池田氏)

では、IoTビジネスを検証するに当たり、IT部門はどのような役割を担えばいいのだろうか。最後この点について池田氏は次のように語った。

「例えば、わかりやすく製造業にフォーカスすると、IoTではソフトウェア部隊の力が重要になってくるので、その力を有するIT部門が良き相談相手とならねばいけません。よく”うちの会社にはIoTを任せられる人材がいない”という声を聞きますが、IoTビジネスはどこの企業も未体験ですので、自分でやってみなければわからないはずです。

IoTに代表されるデジタル・ビジネスでは、これまでのビジネス上の競争関係や協業関係が根本からかわる可能性があり、それを見落とせば自社の将来を失いかねません。IT部門もよりテクノロジーの可能性を見極めることが重要ですので、より一層腕を磨く必要に迫られています」

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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