日本の可能性は無限!? AI革命が握る企業の盛衰 - AUG FESTA TOKYO 2016

[2016/07/27 12:00] ブックマーク ブックマーク

これまで起きたIT革命の波に日本は乗りきれているか?

「今こそ、『IT革命とは何だったのか』というところから考え直さなくてはいけない」と夏野氏は語り、これまでに起きたIT革命を順に振り返っていった。

まず第一の革命は、「効率革命」だ。氏によれば、ここからして日本ではうまく適応できていないという。新しい技術が入ってくれば、組織マネジメントや教育、ルール・慣習はどう変えるのかというところまで落とし込む必要がある。「雇用面を考えても、今はとにかく正規雇用を増やせという論調になっていますが、ITで効率化されるのであればその限りではないかもしれません」とは夏野氏の弁だ。働き方のマインドセットも含め、考えていかなければならないということだろう。

第二の革命は「検索の革命」である。検索ができることと、社内システムとは一見、無関係のように見えるが、実は会社の在り方にも大きく関係している。インターネット上で検索ができるようになって一番変わったのは、個人の情報収集力が大きく変わったことだ。夏野氏は「これが、専門家の定義を変えてしまった」と説明する。

20世紀の専門家は、所属する組織がその専門分野を決定づけていた。なぜなら、特定の組織に属していて初めて、その組織が属する業界の最新情報が入手可能だったからだ。ところが、インターネット検索が当たり前になった今、どの業界の最新動向も興味さえあればすぐに調べることができる。

「専門家の定義が変わったことで、組織と個人のパワーバランスが変わりました。個人は、組織を離れても専門家で居続けられるんです。こうした変化を理解していますかってことなんですよね。ITの普及で、我々自身の行動パターンも変わっています。会社と個人の関係も変わっているという前提で『仕組みを整備していますか』と尋ねられて、自信を持ってハイと言える人は少ないでしょう」(夏野氏)

氏は、イントラネットからソーシャルメディアにアクセスできなかったり、USBの持ち込みを禁止したりしている企業を指し、「そんなことを制限していても、大抵私物のスマートフォンは持ち込めるんですから、悪気があれば何でも筒抜けです。むしろ、それを止めようとガードをきつくすることで、全体の効率を落としてしまっているんです」と指摘する。

そして、第三の革命となったのが「ソーシャル革命」だ。今時、「自社の社長よりもTwitterのフォロワー数が多い」という社員がいたとしても、そう珍しいことではない。つまり、世の中のある層に対し、社長よりも影響力を持つ可能性がある人間が社内にいるということだ。「そうした人の存在を把握して、うまく使っていますか?」と夏野氏。

確かに昨今、社員のSNS利用は炎上や情報漏えいの元になりかねないと書き込み内容には警戒していても、フォロワー数への関心は薄い企業が多いだろう。しかし、もしかしたらその社員は独自に身に付けた専門知識を書き込むことで、何千、何万のフォロワー数を獲得しているかもしれない。

つまり、組織に属さなくても専門的な知識を持てる世界や、今までのやり方がもう時代遅れだという可能性を全て想定して、組織の在り方を考える必要があるということだ。夏野氏は「自分たちの力をどうやって集めればよいのか、考えるべきでしょう」とアドバイスした。

>> AI革命で変わる企業経営と組織マネジメント - 日本に勝機は?

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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