DeNAは、開発を進めているタクシー配車アプリのテスト配信(iOS端末向けのみ)を2017年夏に開始する。横浜市と神奈川県タクシー協会の協力により、横浜市の中区・西区およびJR横浜線沿線を対象とした約2カ月間の実用実験を行う。

このアプリは対応する乗務員専用端末とセットで、タクシーの配車がスムーズに行われるサービスとして提供するもの。アプリによって周辺を走行中のタクシーが可視化でき、空車のタクシーを簡単に見つけられる。さらにそのタクシーがどのくらいで到着するかを事前に確認した上で、配車依頼を行うことが可能となる。そのほか、迎車地点で乗客と乗務員が効率よく出会えるよう、お互いの現在地を確認できる機能や、定型メッセージを送り合える機能も実装する。また、このサービスにはAIを活用した「需要予測システム」を導入し、運行中の車両から収集するビッグデータとタクシー需要に関する各種データを解析し、どの駅にタクシー需要がありそうかなどの情報を乗務員にリアルタイムで提供する。

サービスイメージ

実験には、乗務員専用端末を搭載したタクシー約100台を導入する。同社は、今回の実用実験を通してサービスの課題を明らかにし、実用性の高いサービス設計へつなげてゆくとしている。