フィンランドのFuturemarkは13日(現地時間)、Android向けの総合ベンチマークソフト「PCMark for Android」のアップデートを発表し、Google Playで提供を開始した。新バージョンは「Version 2.0.3705」で、新たに「Work 2.0」と「Computer Vision」という2つのテストが追加された。

「Work 2.0」は従来の「Work」を改良したもので、家庭やビジネス現場でのパフォーマンスやバッテリ駆動時間を測定する。バージョンアップにより、Webブラウジングやライティング、写真編集といったテストシークエンスを更新したほか、ビデオ編集と文書データの作成や操作を新たに追加した。

「Work 2.0」ではビデオ編集と文書データの作成や操作といったシークエンスが追加

Futuremarkによると、従来の「Work」もまだ実行可能だが、最新のAndroidデバイスのパフォーマンスを計測する場合は「Work 2.0」の利用を推奨している。また「Work 2.0」と「Work」のスコアを比較することはできないという。

「Computer Vision」は、画像認識のGoogleが開発した機械学習ライブラリ「TensorFlow」や、バーコードの生成や読み取り用の画像処理ライブラリ「ZXing」、OCRエンジン「Tesseract」を活用して、写真の内容を解析、バーコードやQRコード、印刷されたテキストの読み取りを行い、パフォーマンスを計測する。

「Computer Vision」は画像認識向けのテストで、写真に何が映っているか解析したり、バーコードやQRコードの読み取りを行う

それぞれのテスト後は、デバイスの温度やプロセッサの動作クロック、バッテリ消費の推移を確認できる。バッテリまた、Android OSのバージョン間でのパフォーマンス比較も追加されるとしている。

Android OSのバージョン間におけるスコアを比較できるようになる