現在(6月21日)、フランスではサッカーの欧州最強国を決める「UEFA EURO 2016」が開催中だ。スペインやイタリア、開催国フランスが順当にグループステージ突破を決めるなか、ウクライナやルーマニアが大会を去るなど激しい戦いが続いている。

熱戦が続くなかAppleは、同大会をイメージした新しいTVコマーシャル「Shot on iPhone - ‘The Beautiful Game’編」を公開。iPhoneで撮影したサッカーの風景で構成されたもので、美しくもどこか儚い写真たちは、サッカーが持つ様々な表情を映し出している。

Appleは、新しいTVコマーシャル「Shot on iPhone - ‘The Beautiful Game’編」を公開した

今回のCMは、全編iPhoneで撮影した写真で構成されている。モノクロのフィルターやスローモーションなど、iPhoneのカメラアプリを活用した写真がスライドショー形式で流れていく。なかには、iPhone 6s/6s Plusに搭載されたカメラ機能「Live Photos」での撮影を思わせるものある。音楽は、イギリス出身の女性ラッパーLittle Simzによる「Wings」。彼女の力強さとしなやかさを併せ持った歌声により、それぞれの写真がより一層引き立っている。

登場するすべての写真は、フォトグラファー自身がインスピレーションを感じた際に、シャッターを押したもので、フォトグラファーからのメッセージがダイレクトに伝わってくる。そのどれもが、サッカーにまつわる風景、または一瞬を切り取ったものなのだが、サッカーという激しいスポーツからは考えられないような、美しさと儚さを包含している。

また、世界各地のフォトグラファーを採用したことも、サッカーの持つワールドワイドな魅力を表現するのに一役買っている。BGMとなる"Wings"の文字通り、サッカーボールを一つ持って世界中を飛び回っている気分だ。

ちなみに、日本からは、ガンバ大阪の本拠地である「市立吹田サッカースタジアム」をモノクロで撮影した写真(撮影 : Koji Y.)が登場する。

Live Photosで撮影されたのでは? と思わせるようなもの(右、撮影 : Dina A.)や、スローモーションを駆使して撮影されたものも登場する(左、撮影 : Santosh M.)

普段は青と黒に染まる市立吹田サッカースタジアム。モノクロの風景は厳かで美しい(撮影 : Koji Y.)

UEFA EURO 2016のようなトップレベルのプレイではなくとも、サッカーをプレイする瞬間が特別であることが伝わる(撮影 : John L.)

繰り返しになるが、コマーシャル中に登場する写真は、世界中で撮影されたものだ。このCMを観ればサッカーファンである人、そうでない人も一様に同じことを再確認できるはずだ。

サッカー(Football)の前に"言葉は要らないこと"、そして、"国境がない"ということを。

Shot on iPhone - ‘The Beautiful Game’編は、日本とブラジルでオンエア中。今後、世界各国で放映される。