米Googleは5月18日(現地時間)、Google I/O 2016(5月18~20日)の基調講演でパーソナルアシスタントサービス「Google assistant」を発表、同サービスをサポートするスピーカー型のアシスタントデバイス「Google Home」をプレビュー披露した。

Google assistantは、自然言語、ユーザーの状況やコンテキスト、使用しているデバイスなどを理解し、会話形式でユーザーをサポートする。双方向型のパーソナルアシスタントだ。GoogleはAPIを公開し、サードパーティのサービスとの連係も実現する。

基調講演で示された例を紹介すると、金曜の夜に自宅でスマートフォンを使って「今夜は何が上映されている?」と聞くと、Google assistantは映画を観に出かけようとしていると見なして、近くの映画館で上映されているユーザーの好みに合った作品を表示する。さらに「今回は子供も連れていくよ」と付け加えると家族向けの作品に絞り込んでくれる。「ジャングルブックのチケットをお願い」と頼むと、映画チケット販売サービスから人数分のチケットを購入する。

Google Homeは室内で簡単にGoogle assistantを利用できるようにするボイスアクティベート型のアシスタントデバイスだ。音楽を楽しめる品質のスピーカー、離れた場所からの声も聞き取るマイク、Wi-Fi機能などを内蔵している。ユーザーが「OK Google」「Hey Google」と呼びかけると起動し、「今夜のディナーの予約を8時に変更して」というように話しかけてアシスタントを頼む。天気予報やスポーツの結果などネット検索、Googleのサービス(カレンダー、Hangoutなど)、サードパーティのサービス(Uber、Pandora、Spotify、OpenTable、Ticketmasterなど)、アラーム/タイマー機能、スマートホームデバイス(Nestデバイス、Cast対応スピーカーなど)との連動をサポートする。

発売は2016年後半を予定しており、Googleはhome.google.comで、Google Homeのメーリングリストへの登録を受け付けている。