リクルートライフスタイルは12日、スマートフォンでユーザーの精子の濃度と運動率を計測できるiPhone向けサービス「Seem」を発表した。計測に必要な「Seemキット」を4月末より東京都内・近郊の一部クリニック、薬局でテスト販売する。

Seemキットには、スマートフォン顕微鏡レンズ、精液採取用カップ、採取棒がセットになっており、計測は専用の無料アプリを介して行う。射精一回分の精液をすべて、採取用カップに入れ、液化するまで15分ほど待つ。その後、採取棒を使いスマートフォン顕微鏡レンズの上に精液を1滴のせる。レンズをiPhoneにセットし専用アプリで動画を撮影すると自動解析され精子の濃度と運動率が表示される。

「Seem」の検査手順イメージ

専用アプリによる測定結果イメージ

同社は、日本では不妊に悩むカップルが増えているが、妊活・不妊治療は女性が主体となって行うケースが多いと指摘。また、男性が医療機関で精液検査を受けるには、心理的抵抗や時間的制約など様々な障害が存在するとしている。そこで、男性不妊専門医の監修の下、臨床実験を実施し、自宅で手軽に精子の状態をセルフチェックできるSeemを開発したという。これにより、男性の妊活・不妊治療に対する意識や行動変化の実現を目指していく。