米Amazon.comは2月3日(現地時間)、電子書籍リーダー端末「Kindle」シリーズのソフトウエアアップデートのプレビューを公開した。ホーム画面が刷新され、本のオススメやリーディングリストにアクセスしやすくなる。アップデートは2月に提供開始になる予定で、対象端末はKindle Paperwhite (2013、2015)、Kindle (2014)、Kindle Voyage (2014)など。これらのデバイスでは、OTA(Over-The-Air)でアップデートが自動的に実行される。

Kindleの現バージョンのホーム画面は端末またはクラウドのライブラリ内が表示されるが、新しいホーム画面では左上に「My Library」、右上に「My Reading Lists」、下に「Recommended for you」というレイアウトになる。

My Libraryセクションには最近開いた本が数冊が表示され、左上のMy Libraryボタンをタップするとライブラリに切り替わる。ライブラリは、これまで同様に「All」(クラウドにある全ての本)と「Downloaded」(端末にダウンロード済みの本)を切り替えながら利用する。

新しいMy Reading Listsセクションには、AmazonのWishリストやKindleに送ったサンプルの一部が表示され、ワンタップでアクセスできる。書籍のソーシャルサービスGoodreadsを利用していたら、同サービスのWant to Readの内容も表示される。

ホーム画面の下の「Recommended for you」はカルーセルデザインになっており、本のオススメ、Goodreadsの友達が読んでいる本、ベストセラータイトルなどの表紙が並ぶ。レコメンデーションは、パーソナライズ機能を利用することで、よりユーザーの好みに近いオススメが表示されるようになる。パーソナライズ機能では、まず本のカテゴリー・リストから好みのカテゴリーを選択し、そのカテゴリーの本を何冊かレーティングする。

オススメを知りやすくなるだけではなく、友達や家族に本や引用を勧める機能も使いやすくなる。シェアにはFacebook、Twitter、Goodreadsを利用でき、シェアを受け取った人はWebブラウザを使ってプレビューをチェックできる。ファイルのダウンロード、サービスへのログインやサインナップは不要だ。

ツールバーも改良され、ユーザーが頻繁に利用する設定にアクセスしやすくなる。現バージョンでは明るさ調整になっているボタンが設定ボタンに変わり、タップすると、エアプレーン・モードのオン/オフ、同期、画面の明るさの調整、全ての設定のボタンが並ぶパネルが開く。