米Googleは11月23日(現地時間)、Android向けの統合開発環境(IDE)の最新バージョンとなる「Android Studio 2.0」のプレビュー版を公開した。リクエストが多かったというアプリの高速な構築と実装に関連した機能強化がされている。

「Android Studio 2.0」のプレビュー版は、Googleが本社で開催したAndroid開発者イベント「Android Developer Summit」で発表された。「Instant Run」コード側で背景色を変えて「Run」を押すと、端末に反映される

「Android Studio 2.0」の目玉機能は、「Instant Run」。アプリの構築と実装を高速化するもので、コンパイル、パッケージ、インストールを行う。ソースコード側で変更を加えた後に「Run」ボタンを押すと、変更を起動中のアプリに実装するという。2.0で新規プロジェクト作成したものについてはInstant Runが自動で有効になるが、設定画面の「Build, Execution, Deployment」から機能のオン・オフを設定できる。

Googleは、端末やエミュレーターで変更を瞬時に反映して確認できるため、開発の効率化が図れ実装ワークフローを大幅に改善する機能だと説明している。

このほか、OpenGL ESコードのプロファイル作業を支援する「GPU Profiler」も早期プレビュー版として加わった。OpenGLのステートとコマンドについての詳細がわかり、セッション全体の記録をとることができる。GPU Profilerの利用には、Android Studio SDK Managerから「GPU Debugging Tools」をダウンロードする必要がある。

「GPU Profiler」も早期プレビューとして導入されている

Android Studio 2.0のプレビュー版はLinux、Mac OS X、Windowsをサポート、Canary Channelよりダウンロード可能。