NICTは21日、3Dアニメで降雨分布を表示するスマートフォン向けアプリ「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」を公開し、ユーザーからの意見収集などの実証実験をエムティーアイと共同で開始した。Google Play、App Storeよりダウンロードでき価格は無料。公開期間は同日から10月30日までの約3カ月間となる。

「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」イメージ

「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」は、NICTが大阪大学吹田キャンパスに設置したフェーズドアレイ気象レーダで観測されるデータを利用するアプリ。30秒ごとの降雨分布を3Dアニメで表示するほか、「現在地」もしくはユーザーが登録した「MY地点」(8月下旬より提供)に、30分以内に30mmを超える豪雨の可能性がある場合、プッシュ通知する機能も備えている。

プッシュ通知機能も備える

同アプリの対象地域は大阪府吹田市を中心とする80km×80km領域(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の該当地域)。OSは、Android 4.4以降、iOS 8以降を推奨している。なお、フェーズドアレイ気象レーダは、校正・検証実験やメンテナンス作業などにより、数時間から数日間にわたって、通常観測を中断する可能性があり、その場合はアプリへのデータ提供を停止するとしている。