LINEは、クリエイターが「LINE Creators Martket」で販売するLINEスタンプの収益分配率を変更する。現行ではスタンプ売上総額の50%がクリエイターに分配されるが、2月1日以降に申請したスタンプは売上総額の35%に引き下げられる。

同社によると、2014年4月にクリエイターズスタンプを開始して以来、想定以上の登録があり、「審査が遅い」「スタンプが探しづらい」といった声が届いているという。この問題を抜本的に改善するため、クリエイターとLINEとの分配金を見直し、クリエイターへの分配金を減らす。これににより生じた金銭を審査スタッフの追加拡充、審査期間の短縮などに充てる。

LINEでは現在、スタンプ売上総額の50%をクリエイターに収益分配しており、App Store/Google Playなどへの手数料については、同社が負担している。2月1日以降は、この手数料(30%)を差し引いた額をクリエイターと同社とで50%ずつ分配することになる。結果として、売上総額の35%がクリエイターの取り分となる。

影響を受けるのは2月1日以降に申請したスタンプのみ。1月31日までに申請を行ったスタンプ、アップデート中のスタンプ、審査中のスタンプ、リジェクト対応中のスタンプ、すでに販売中のスタンプについては、同日以降も引き続き、旧料率(全体売上の50%)が適用される。このため、現在作成中のスタンプがあるクリエイターは、1月31日までに審査申請(リクエストボタンの押下)をすることを同社は勧めている。

このほか、振込み申請の最低支払い金を1,000円に引き下げる(現行は最低10,000円から振込み申請が可能)措置を2月をメドに実施。スタンプが見つけやすく、買いやすくなるようスタンプショップ内にカテゴリ機能を追加するなどの変更も今春に行う。