米Intelは17日(米国時間)、女性向けのウェアラブルデバイス「MICA(My Intelligent Communication Accessory)」の価格や発売時期などの詳細を発表した。ファッションブランドOpening Ceremonyとのコラボとなり、12月初めに米国市場で販売を開始する。価格は495ドル、ファッションとハイテクに精通した女性をターゲットとしている。なお、同デバイス自体は9月に発表されていたが、詳細な情報は公開されていなかった。

MICA

大振りなブレスレット型デバイスとなる

「MICA」はOpening Ceremonyがデザインし、Intelが開発を担当したブレスレット型のデバイス。通常のスマートウォッチがスマートフォンと紐付けしてBluetoothを経由してやり取りを行うのに対し、MICAは独立した端末として利用できる。無線ネットワークにはAT&Tの3G回線を利用する。

通信機能としては、テキストメッセージ(SMS)、FacebookやGmailの通知を振動によって受け取ることが可能。通知には、カスタマイズ可能なクイック返信機能を使って返信も可能。VIP機能もあり、優先順位の高いコンタクトリストを作成し、通知やテキストメッセージをフィルタリングできる。

メッセージ受信通知イメージ

そのほか、Google CalendarやFacebookとの連携により、カレンダーとイベントの通知機能も備えている。また、ナビ大手TomTomとIntelが開発したリマインド機能「Time to Go(TTG)」」を搭載。位置情報に基づき次のアポイントに必要な行動を知らせるという。また、Yelpによるローカル情報検索も可能で、近くにあるレストランやショップの位置を探すことができる。

Yelpによるローカル検索イメージ

セキュリティ面では、リモートからのアクセスとロック機能を搭載。Webベースのポータルを利用してデバイスを設定したり、遠隔からデバイスの位置を確認することができる。

デザイン面では、これまでのスマートウォッチが男女兼用だったのに対し、「MICA」は明確に女性をターゲットとした点が大きな特徴となっている。素材はAYERSスネークを採用し、カーブしたサファイアガラスのタッチ画面(1.6インチ、解像度256×160ピクセル)を18金でコーティングした。ベルト部分の色は黒と白があり、黒はマダガスカルのラピスラズリや中国の真珠、白は南アフリカの虎目石やロシアの黒曜石などがあしらわれている。バッテリ持続時間は2日で、マイクロUSBを利用して充電する。

「MICA」は12月初めより米国・ニューヨーク/ロサンゼルスにあるOpening Ceremonyの店舗、一部のBarneys New Yorkの店舗、Opening CeremonyとBarneys New Yorkの各オンラインショップで購入できる。なお、価格の495ドルには、AT&Tの2年間の契約が含まれている。