米Googleが7月24日 (現地時間)に発表した7インチAndroidタブレット「Nexus 7」の2013年モデルは、クアッドコアプロセッサを搭載し、ディスプレイがフルHDに対応しながらも、バッテリー駆動時間を犠牲にすることなく、初代モデルよりもわずかにスリムで軽量になった。メインカメラやステレオスピーカーも装備する。開発パートナーは、初代モデルと同じASUSだ。Android 4.3 (Jelly Bean)を搭載する初のタブレットになる。
初代モデルはメインカメラを省き、ストレージ容量を8GBに抑えることで199ドルという価格を実現した。2013年モデルは「229ドルから」と価格は少し高くなったが、ユーザーがアプリやコンテンツを楽しむために必要な機能と性能を完備している。
7.02インチのIPSディスプレイは解像度1920×1200でフルHDに対応する。ピクセル密度は323ppiだ。表面には傷がつきにくいCorningガラスが用いられている。SoCは、Qualcomm Snapdragon S4 Pro (1.5GHz)。The Vergeなどによると、クアッドコアCPUを搭載した「APQ8064」だ。グラフィックスはAdreno 320 (400MHz)で、RAMは2GB。ストレージは16GBと32GB。microSDカードなどによる拡張は今回も見送られた。
オーディオ機能はFraunhoferのサラウンドサウンドをサポートしており、ステレオスピーカーとの組み合わせでリッチなサウンドを楽しめるという。カメラは背面のメインカメラが5メガピクセルで、オートフォーカス機能を備える。前面は1.2メガピクセルだ。
ワイアレス機能は、デュアルバンドWi-Fi (2.4GHz/5GHz、802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、NFC (Android Beam)など。米国で発売されるLTE(アンロック)モデルは、AT&T、Verizon、T-Mobileなど、米国の全てのLTEサービスに1台で対応できる (Bands: 1/2/4/5/13/17)。
センサーは、GPS、加速度、ジャイロスコープ、環境光、コンパスなど。ポートは、microUSBポートと3.5ミリオーディオコネクタ。バッテリー容量は3950mAh。初代モデルの4325mAhよりも小さいが、アクティブ利用時間が初代モデルよりも1時間長い最大9時間となっている。
本体サイズは114ミリ×200ミリ×8.65ミリで、重さはWi-Fiモデルが290グラム、Wi-Fi+LTEモデルが299グラム。16GB Wi-Fiモデルを初代モデルと比較すると、短辺が6ミリ短く、厚さが1.8ミリ薄い。そして50グラム軽くなった。
価格は16GB Wi-Fiモデルが229ドル、32GB Wi-Fiモデルが269ドル。米国では7月30日に発売になり、数週間中に日本や英国、オーストラリアなど8カ国にも投入される。32GB LTEモデルは349ドルで、発売日は未定。
Nexus 7 2013年モデル 16GB | Nexus 7 2012年モデル 16GB | iPad mini 16GBモデル | |
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プロセッサ | Snapdragon S4 Pro (4コア) | Tegra 3 (4コア) | A5 (2コア) |
ディスプレイ | 7.02" (1920×1200、323ppi) | 7.02" (1280×800、216ppi) | 7.9" (1024×768、163ppi) |
カメラ | メイン:5MP、フロント:1.2MP | メイン: - 、フロント:1.2MP | メイン:5MP、フロント:1.2MP |
ワイアレス | Dual-band Wi-Fi 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0、NFC | WiFi 802.11 b/g/n、Bluetooth、NFC | Dual-band Wi-Fi 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0 |
その他 | GPS、ステレオスピーカー+サラウンド、microUSB | GPS、モノスピーカー、microUSB | ステレオスピーカー、Lightningコネクタ |
バッテリー駆動時間 | 最大9時間 | 最大8時間 | 最大10時間 |
サイズ | 114×200×8.65ミリ | 120×198.5×10.45ミリ | 134.7×200×7.2ミリ |
重量 | 290グラム | 340グラム | 308グラム |
価格 | 229ドル | 199ドル | 329ドル |