NECは17日、同社がスマートフォン事業から縮小・撤退するとの一部報道機関の報道について、「市場が急激に変化する中で当社は様々な検討を行っておりますが、報道された内容について決定した事実はありません」とするコメントを公表した。

2画面スマホのMEDIAS Wも一時話題になったが……

一部報道機関では、NECが中国のレノボ・グループと交渉中のスマートフォン事業の統合交渉について条件面で折り合わずに見送ったと報道した。これを受け、NECは同事業から縮小・撤退すると報じられた。

NECは子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズを通じてスマートフォン事業を展開、主要3キャリアにMEDIASブランドでAndroidスマートフォンを提供しているが、国内シェアは伸び悩んでいる。

MM総研が5月に発表した2012年度通期のスマートフォン出荷台数でも、出荷台数は134万台と前年度比10.1%減となっており、シェアはわずか4.5ポイント(前年度比1.7ポイント減)となっており、国内シェアで第6位のメーカーとなっている。

スマートフォンでの存在感を高めるために、同社はことし2月に「SMARTPHONE IS MEDIAS これぞスマートフォンと呼ばれるモノを。」とするキャッチコピーを披露。MEDIASブランドの存在感を高める意気込みを示したていたが、わずか数カ月後に、今回同様、事業撤退について報道されていた