シャープは6日、SAMSUNG ELECTRONICSの日本法人サムスン電子ジャパンを割当先とした第三者割当増資を実施し、資本提携を行うと正式に発表した。サムスン電子ジャパンは約104億円出資し、議決権ベースで3.08%のシャープ株を取得する。資本提携により、シャープはサムスン電子へのモバイル機器向け液晶パネルの供給も拡大させる。
シャープの第三者割当増資は、自己資本の強化、サムスン電子との協業推進に向けた信頼関係の構築、同社への液晶パネルの安定的な供給を主目的としたもの。今回の資本提携により、サムスン電子の大型テレビ向け液晶パネルのほか、モバイル機器向け液晶パネル等の供給を拡大していく。
第三者割当増資によるシャープの調達資金は103億8,316万円。発行価額は1株につき290円となる。払込期日は3月28日。
調達資金のうちえ69億円は液晶ディスプレイの高精細化のための新規技術の導入に使われる。32億3,400万円についてはタブレット端末や高精細ノートパソコン等のモバイル機器向けの液晶製造プロセスの内省化を目的とした製造設備の合理化、ディスプレイ画素密度の高精細化のための新技術導入に関連した投資などを予定しているという。
