紫のピンが本来のミルデュラの位置

豪州のビクトリア州警察はiOS 6搭載のマップを利用して遭難したドライバーが多数いるとして、ドライバーに対して注意を呼びかけている。現地12月10日に声明を発表した。

声明文によると、同州北西部に位置する観光地ミルデュラに向かおうと、iOS 6のマップの支持に従ったドライバーがマレー・サンセット国立公園で立ち往生し、救援を求められる事態が発生したという。

警察がマップについて確認したところ、ミルデュラは本来の位置から約70キロメートル離れたマレー・サンセット国立公園を示した。園内には水道設備はなく、また、気温は46度に達することもあり、命を脅かす危険にさらされる可能性もあると指摘している。

ドライバーのなかには、食料、水なしの状態で24時間足止めをくらい、携帯電話の電波を得るために、危険地帯を長距離あるくことを余儀なくされた人もいるという。

同警察は、ミルデュラへの旅行者の安全を確保するために、本件に関してアップルに連絡済みで、同社が速やかに対処することを願っているとしている。また、警察ではこの問題が解決されるまで、ミルデュラを含むビクトリア州への旅行者に対して、他のマップを利用することを推奨している。